完璧な食にこだわるマザコン夫に頭を悩ます
30代後半の知人Aさんは、同い年の夫と暮らしています。2人とも同じ会社の同僚で、結婚後も同じ職場で働いています。会社では誰もが憧れる“理想の夫婦”ですが、家での様子はまったくの別物。
Aさんは、度を越した夫の「食へのこだわり」に頭を抱えていたのです。夫は、「彩りが悪い」「2日連続で魚は嫌だ」「野菜炒めなんて手抜き料理は作るな」「だしはイチから取れ」「作り置きなんてとんでもない」などと、食事のときは文句ばかり。
Aさんは「仕事もしながら完璧にこなすのは難しい」と訴えると、「母さんが毎日当たり前にしていたことだよ? 母さんはおやつまで手作りだったし」と調理師免許を持ち、専業主婦だった義母と比べるのでした。
「誕生日にコロッケ?」妻の努力を踏みにじる
夫は、以前からカニクリームコロッケをリクエストしていました。コロッケなんて作ったことがなかったAさんは、「難しそう」とずっと避けていたのですが、夫の誕生日にサプライズで作ろうと決意。失敗を恐れたAさんは、徒歩5分の距離に住む義母に相談しました。すると義母は、「一緒に作ろう」と快諾。誕生日当日、夫がゴルフに出かけている隙に、義実家を訪れ、初めて一緒に調理をしました。
プロ級の腕を持つ義母のおかげで、過去最高の一品の完成です。Aさんは、「今日こそは喜んでもらえるはず!」と自分の胸の高鳴りを感じながら夫の帰りを待ちました。
ほどなくして夫が帰宅すると「今日のごはん、ずっと食べたがっていたカニクリームコロッケだよ」と笑顔で話しかけます。すると、夫は露骨に表情をゆがませ、「え、誕生日なのにコロッケは嫌だなー。 誕生日は肉だろ、普通……。母さんは誕生日にコロッケなんて作らなかったけどな」とため息をついたのです。
この言葉でAさんの堪忍袋の緒が切れました。「そんなにお義母さんのごはんが食べたければ、今すぐ行けば? 私のは食べなくていい!」とAさんが叫ぶと、夫は「なんだよそんなに怒って。まあでも、久しぶりに母さんのごはんを食べたいな。行ってきていい?」と目を輝かせて出て行きました。Aさんはすぐさま玄関の鍵を閉め、二重ロックをかけたのです。
うまくだまされた!?“完璧な母”が明かした真実
夫が出て行ってから10分後、義母からAさんに着信がありました。義母は「今、B(夫)が来たわ。事情は全部聞いたけど……。本当にバカな息子でごめんなさい。今お父さんに徹底的に説教させているから」と申し訳なさで声を震わせています。
上機嫌で義実家に行った夫は、事情を知った義両親に返り討ちにあったらしいのです。そして義母は「実は今日何も作る気が起きなくて……。コロッケまだある? 2人は適当に済ますから、私だけそちらにお邪魔してもいいかしら?」と続けました。
Aさんは義母のやさしい提案に涙があふれました。ほどなくしてやってきた義母を招き入れ、2人は楽しく食卓を囲みました。Aさんはそこで今まで夫に言われてきた言葉の数々を義母に打ち明けました。
すると、義母は意外な事実を明かします。「私だって副菜は毎日作り置きしてたわよ。 だしなんてイチから取ったこともないし。あの子、うまくだまされていたってわけね」と笑っていました。夫が理想として掲げていた「完璧な母親」は、実は義母が効率よく手を抜いていた姿だったのです。
まとめ
誕生日の一件以来、夫はAさんの作る食事に一切文句を言わなくなっただけでなく、「作ってくれてありがとう」と感謝を口にするようになったのです。夫の変化はそれだけにとどまりません。今までごみ出ししかしなかった夫が、洗濯や掃除を率先しておこない、料理の手伝いまでしてくれるようになったのです。
Aさんは「義父がどんな説教をしたか聞いていないけれど、夫の様子でだいたい伝わってくる。義両親がステキな人たちでよかった」と話していました。人には向き不向きがあります。家族がお互い心地よく生活するためには、誰かと比べるのではなく、目の前にいる家族が注いでくれる愛情に気付き、思いやりを持つことが大切ということを学んだ出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小山リオ/30代女性。娘と夫と3人で暮らす。娘が寝た後、夫とお酒を飲みながら映画を見る時間が最近の癒やし。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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