台所から聞こえる謎の物音
家に入ろうとすると、なぜか玄関の鍵は開いたまま。私は子どもたちを連れて、物音を立てないよう恐る恐る中へ入っていきました。すると、台所から食器が触れ合う音や、野菜を切るトントンという音が聞こえてきます。「お母さんが料理をしているんだ」と思い、後ろ姿の女性に向かって「ただいまー!」と声をかけました。
その瞬間、その女性が「きゃーー!」と悲鳴を上げたのです。私も驚いて「わーー!」と一緒に叫び、パニック状態に。息子はびっくりして今にも泣きそうでしたが、ぐっとこらえて私の後ろに隠れました。
私たちはお互いに「誰ですか?」と問いかけ、バクバクする心臓を抑えながら自己紹介をすることに。
判明した女性の正体と「同棲ごっこ」
なんと、その女性は当時27歳だった弟の彼女(当時25歳)でした。弟は両親の帰りが遅いことを知って、2人で晩ごはんを作ろうとしていたようです。私の知らない間に、彼らは両親の留守を狙って、実家で「同棲ごっこ」のようなことを繰り返していたのでした。
驚いたのは、自己紹介をしたあとの彼女の態度です。そのときの私はすっぴんで、特におしゃれもしていない格好。そんな私のことを上から下までじろじろと見てきて、ニヤリと笑いながら、「あー、たしかに〇〇(弟の名前)に顔が似てる~!」と、どこか小馬鹿にするような言い方かつタメ口で言い放ったのです。
私はムカッとするのを堪えて「よく言われるよ〜」と愛想笑いで返しましたが、一気に不快な気分になりました。
後日改めて弟に忠告することに
弟は足りないものを買い足しに店へ行っていたようで、話をしている最中に帰宅し、私たちの姿を見てびっくりした様子。いろいろと言いたいことはありましたが、ひとまず弟に実家へ来た理由を告げ、さっさと用事を済ませて帰ることにしました。
状況がわかっていない息子は終始ポカンとしていましたが、帰り道に「あの人だあれ?」と聞いてきました。私は「おじさんの仲良しの女の子だよ」と説明。息子は「ふぅん」と、納得したような、していないような返事をしていました。
後日、弟には「両親が住んでいる家で、不在だからといって部外者が勝手に台所を使うのはおかしい」「私たち家族が急に帰ることもあるのだから、配慮してほしい」と伝えました。弟は「俺も考えが足りなかった、ごめん」としょんぼり反省。私は「何事も経験だよ!」と弟を励ましました。
その後、弟たちは別れてしまったようです。その報告を聞いて、私はどこかホッとしました。人の家の台所で勝手に料理をし、姉だとわかった途端にあんな態度をとる彼女とは、どのみち仲良くはなれなかったでしょう。
私が嫁の立場であっても、義両親がいないときに勝手に義実家の台所を使うなんて気が引けます。弟も非常識でしたが、遠慮なくわが物顔で振る舞う彼女には驚かされました。現在、素敵なお嫁さんを見つけた弟は、実家から離れて二人で幸せに暮らしています。
著書:小畑ひろみ/40代女性。2019年生まれの息子と2021年生まれの娘と夫との4人暮らし。現在は専業主婦をしている。最近飼い始めたマルチーズと旅行に行ける場所を探している。散歩は朝と夕方に子どもと一緒に行っている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
※AI生成画像を使用しています