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上司「義父の葬式?他人だろ、休むな!」→2週間後「身内の葬儀で休む」 上司の行き先は高級リゾートホテル!?

育休から戻って1年目のこと。仕事にはやりがいを感じていましたが、直属の上司との関係だけが、日々の大きな悩みの種でした。

上司の奥様は同じ会社の総務部長で、社内初の女性管理職として知られる優秀な方でした。一方で上司自身は課長職。家庭内での立場を察するに、どこか卑屈な空気を常にまとっている人でした。

その鬱屈した感情が、反抗しそうにない部下である私への八つ当たりとなって現れていたのかもしれません。

上司は、自分宛てのクレーム対応を当然のように私に押し付ける人でした。「面倒な客には第三者が対応した方が丸く収まる」「君にとってはいい経験だ」と、もっともらしい理由をつけますが、要は自分が矢面に立ちたくないだけです。

 

業務のあからさまな偏りを指摘しても、「これも君の成長のためだ。現場の苦労を知らない人間に上は務まらないぞ」と、いかにも教育を装った言葉で丸め込まれるばかりでした。

上司への恨み

さらに厄介だったのは、仕事と無関係な私生活にまで口を出してくることです。私が結婚したときのことを持ち出しては「入社2年で結婚するなんて計画性がない」「どうせ子どもを理由に会社を休む。そのしわ寄せは俺が受ける」と嫌味を並べました。

 

結婚が早かったことに関しては、病気の義父に早く結婚式を見せてあげたかったという事情がありました。しかしそれを説明しても、聞く耳すら持ちません。

 

日ごろから「使えない」「いつになったら一人前になるんだ」といった言葉をぶつけられていたものの、最初のうちは「上司との関係を壊したくない」「社会人としてある程度の理不尽は我慢すべきだ」と自分に言い聞かせていました。

 

でも、心ない言葉と理不尽な命令が積み重なるうちに、私の中で何かが少しずつ擦り減っていくのを感じていたのです。

義理の父の葬儀…休みは認めない!

半年後、義父が他界。葬儀のために休暇を申し出ると、上司は声を荒らげました。

 

「義理の父親なんて他人だろう。血の繋がりもない相手の葬儀で、この重要なプロジェクトを放り出すのか。君の評価がどうなるかわかって言っているんだろうな」

 

大切なプレゼンの日と重なっていたこともあり、上司は私の休暇を認めません。上司は、私が子どもの都合で日ごろから休んでいることや育休をとったことを引き合いに出し、取り合ってくれませんでした。

 

当時の私は、この上司のメチャクチャな論理を撥ね退けることができませんでした。人より休みが多いことは事実……。「これ以上、周囲に迷惑をかけられない」という負い目があったのです。

 

そして何より、人事権を持つ総務部長を妻に持つ彼に目を付けられれば、キャリアが断たれるという恐怖がありました。

 

結局、義父の最期にきちんとお別れができないまま……。その悔しさと悲しみは、今でも心の奥に深く残っています。

 

しかしその出来事からわずか2週間後の朝のこと。上司から「知人の葬儀で今日は休む」と一方的な連絡が入ったのです。

 

しかもその日は、上司自身が「面倒だ」と避けていた難しい取引先へのプレゼンの日。「資料を読めばできるはず」と、すべてを私に丸投げし、結局会社には顔を出しませんでした。


つい2週間前、義父の葬儀すら許さなかった人間が、自分は簡単に休むという矛盾……。怒りを通り越して、呆然としてしまいました。

 

上司の秘密

ところが、その日の昼過ぎ、同僚から1通のメッセージが届きました。「これ、課長じゃない?」添付されていたのは、ある女性のSNSに投稿されたストーリーのスクリーンショットです。

 

会社から1時間ほどの場所にある有名なリゾートホテルを背景にしたその写真の端に、見覚えのある人物が写り込んでいました。

 

特徴的なあごのほくろ、そしていつも自慢していた特注の派手な色の眼鏡。そこに写っていたのは、間違いなく上司でした。投稿主のアカウントを確認すると、同じ会社の経理部で働く派遣社員の女性です。「身内の葬儀」は嘘で、ふたりは不倫旅行に出かけていたのでした。


同僚はたまたまその女性とSNSで繋がっており、投稿を見て違和感を覚えたのだといいます。私はすぐにそのスクリーンショットを保存しました。頭の中では、これまでの理不尽な日々が一気に蘇ります。

 

押し付けられたクレーム、結婚への嫌味、そして義父の葬儀に行かせてもらえなかったこと……。私はもう黙っているつもりはありませんでした。

言い訳からの保身

上司に連絡を取ると、案の定「人違いだ」としらを切りました。しかし、あごのほくろ、癖のある仕草、派手な眼鏡——特徴をひとつずつ挙げていくと、やがて言い逃れができなくなったよう……。

 

上司は態度は一変させ「昇給させてやるから黙っていてくれ」と懇願してきました。

 

あれほど高圧的に振る舞い、部下を見下していた人間が、保身のために必死に取り繕う姿……。それを見ていると、もはや怒りよりも呆れが先に立ちます。


しかし、私はすでに行動を起こした後でした。相手が社内の人間だと分かった時点で、同僚から送られた証拠画像と、これまでの暴言の記録を添えて、総務部長へメールを送っていたのです。


「もう遅いですよ。すでに総務部長にはお伝えしました」


そう告げた瞬間、電話口の向こうが静まり返りました。上司の焦りようは凄まじく「消せ」「黙っていろ」と声を荒らげましたが、もはや何を言われても揺らぐ気持ちはありませんでした。

 

これまで義父の葬儀すら奪われ、不当な扱いに耐えてきた私が、ただの正当な事実を妻に伝えた——それだけのことです。上司が取り乱せば取り乱すほど、この人は自分のおこないの重大さをようやく理解し始めたのだと感じました。

最低な上司の末路

社内調査の結果、部下に忌引きをとらせなかったことや度重なるパワハラ、虚偽の休暇申請、職務放棄が明るみに……。重い懲戒対象となり、上司には地方支社への降格処分を伴う異動命令が下りました。妻である総務部長からは即座に離婚を突きつけられ、多額の慰謝料も請求されたと聞いています。

 

さらに相手の妊娠も発覚し、責任を取る形で再婚することになったのだとか。自業自得とはいえ、すべてを一気に失った彼に同情の余地はありませんでした。


上司がいなくなった部署では、驚くほど業務がスムーズに回るようになりました。取引先からは対応の改善を評価する声が増え、部署全体の成績も上向いたのです。

 

感情的に怒鳴り、周囲を萎縮させていた人間がいなくなったことで、職場の空気そのものが変わったのだと実感しました。

 

新しい上司のもとで、私はようやく正当な評価を受けられるようになりました。これまでの給与が実績に見合っていなかったことも判明し、待遇も見直されています。

 

義父のお別れに行けなかった悔しさは消えませんが、あの日、同僚から届いたスクリーンショットを保存し、事実を然るべき相手に伝えた判断は間違っていなかったと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

上司という役職は、立場を利用して部下を思い通りに動かすためのものではありません。本来は、チームを守り、責任を引き受けるためにあるはずです。

 

そもそも、上司が法的に認められた有給休暇を、私情や脅し(評価を下げるぞという発言)で拒否することは、原則として法律違反でありパワハラに該当します。そんなときは、社内の人事部やコンプライアンス窓口、さらに上の役職者に相談してみましょう。

 

また、今回のように奥さんが総務部長で言いにくい場合は、地域の労働局に相談するのも一案です。

 

会社のために大切な家族との別れを犠牲にする必要はありません。困ったときは抱え込まず、相談できるといいですね。

 

 

【取材時期:2026年3月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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