こんにちは、保育士の中田馨です。来年の4月に保育園入園を考えている方は、きっと保育園選びに頭を悩ませているころではないかと思います。また、妊娠中の方でも産後働く予定の人は気になっていると思います。
私の保育園にも「4月から何枠空いていますか?」「見学に行ってもいいですか?」などの問い合わせがあります。保育園選びは、必ず自分の目で見て確かめることが大切です。「あそこの保育園、良いらしいよ」というママ友の口コミももちろん大切ですが、実際に自分の条件と合っているかどうかはまた別です。今回は、保育士の立場からみる、保育園に見学に行くときのポイントを話します。
まず保育園申請の締め切りを知る
保育園申請の締め切りがいつなのかをまずは調べましょう。これはお住まいの自治体によって違いますので、自治体のHPを見たり、直接問い合わせたりしましょう。
そのときに、申請時に必要な書類は何があるかを聞いておきます。時々、保育園見学のときに「申し込みに何が必要ですか?」と聞かれる方がいますが、保育園申請の問い合わせは必ず役所の担当課にしましょう。
いくつかの保育園を見学する
地域の保育園を調べたら、HPを見たり、実際に通っている方のお話などを聞いたりしつつ、気になる保育園の見学に行ってみましょう。いくつか見て、実際に通うことを想定し、自分にとっての利点と欠点を考えます。あまり見学しすぎても、どこがいいかわからなくなってしまうこともあるので、ある程度しぼってから見学に行きましょう。
しぼるときのポイントは「毎日通う保育園」という目線を忘れずに考えること。家からの距離、職場までの距離、保育時間の条件、保育理念など、見学前にわかる情報も大切です。
見学時にチェックするポイント
では、実際に保育園の見学に行くときにチェックするポイントを紹介します。突然行って「見学させてください」と言われても、保育園も受け入れてはくれませんので、事前に電話連絡をして、見学する日時を決めましょう。
【チェックしておきたい7つのポイント】
・家から保育園までの登園にかかる実際の時間
・保育園の施設設備、広さ
・園庭の遊具設備、広さ
・園長先生の考え方や話し方
・保育士の保育の様子
・保育園にいる子どもたちの遊ぶ様子
・保育士と保護者のやり取り
入園したら自転車で通うつもりでも、雨を想定して歩いて行ってみてもいいですね。施設整備や広さなどももちろん大切ですが、毎日子どもと関わる保育士さんが、輝いて働いているか、子どもたちが楽しく遊んでいるか、ここはかなり重要だと私は思っています。
質問はあらかじめ用意していこう
保育園の見学者に一通り保育園の案内と説明をしたあとに「何か質問はありませんか?」と言うと、多くのママは「特にないです」と言います。おそらく何が疑問なのかがわからないのだと思います。でも、せっかく対面で質問できるチャンスです。どんな小さなことでも構いませんので質問しましょう。そのためには、あらかじめ質問を書き出して用意しておくとスムーズです。
例えば、使用済みの紙おむつは園で捨ててもらえるのか。フードやスカートが禁止などの服装のルールはあるか。遠足や運動会は、土日と平日のどちらで開催するか。お盆や年末年始のお休みはどうなっているかなどです。ママやパパの仕事によっては、平日休みで土日がお仕事という人もいると思います。自分たちの状況に合わせて、預けやすい保育園なのかを確認しましょう。
来年4月の入園まで、本当に保育園に入れるのかと不安に思うこともあると思いますが、わからないことはお住いの自治体の役所や保育園に質問しながら、保育園申請や入園準備を進めていきましょうね。