内緒にしていた過去のこと
大学のサークルで知り合ったA先輩から告白されて、付き合うことに。A先輩とはもともと仲のよい男友だちのような関係だったこともあり、気軽に話ができる間柄でした。
そんな彼に対しても、どこかで「嫌われたくない」「よい自分でいたい」という気持ちがあったのだと思います。というのも、実は彼にひとつだけ話していないことがありました。それは過去に、サークルの同期・B男と曖昧な関係になったことです。
B男とは、連絡を取り合ったり、何度か2人で会ったりしていた時期もありましたが、特別な関係と呼べるほどのものではありませんでした。
わざわざそのことをA先輩に話してもいい気はしないだろうと、軽い気持ちで内緒にしてしまったのです。
何気ない会話で、隠していた秘密が…!
ある日、サークル仲間数人で集まる機会がありました。いつものように何気ない会話をしていたのですが、その中で、とある飲食店の話題が出たのです。
「そういえば○○(私)、前にB男と行ってたよね?」――。
女友だちからの何気ないひと言に、心臓がドクッと鳴った気がしました。
私は慌てて「そのときはたまたま……」と軽く流そうとしましたが、その不自然な反応に、彼は違和感を覚えたようでした。彼の表情が少し曇ったのを、私は見逃しませんでした。
その場は気づけば話題が変わり、何事もなかったかのように終わりました。けれど、私の中では「もしかして気づかれたかもしれない」という不安が、じわじわと広がっていったのです。
「隠されていたこと」が一番ショックだった
後日、彼から「この前のB男のこと、何か隠しているの? ちゃんと話してほしい」と切り出されました。
あのときの違和感を、そのままにしておくことはできなかったのだと思います。もうごまかしきれないと感じ、隠していたことを正直に打ち明けました。
すると彼は、少し間を置いてこう言いました。
「正直、内容そのものよりも、隠されていたことのほうがショックだった」と。
その言葉に、何も返すことができませんでした。
自分では「大したことではない」と思っていた過去でも、隠し事をしていたこと自体が、信頼に関わる問題だったのです。
それからしばらくの間、以前のように自然に話すことができず、2人の間にどこかぎこちない空気が続きました。その後、別の出来事がきっかけで、私たちは別れることになりました。
直接の原因は私の隠し事ではなかったものの、今振り返ると、あのときに生まれた小さな不信感が、少しずつ積み重なっていたのかもしれません。
この出来事を経て、私は「小さなことほどきちんと伝えること」の大切さを強く意識するようになりました。隠すことで相手を守っているつもりでも、結果的に不安や疑いを生んでしまうことがあると知ったからです。
著者:飯島幸/20代女性・大学生。友人とのカフェ巡りやショッピングが好きで、勉強と恋愛を両立中です。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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