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ドヤ顔夫「母さんの料理を見習え!」→義母「何言ってんの?」夫の立場が崩壊したワケ!

共働きで忙しいながらも、なんとかやりくりしている日々。夫は会社員、私は看護師として働き、娘も生まれて幸せな生活を送っていました。

ただ、私にはひとつだけ気がかりなことがあったのです。それは毎日の食事のこと。夫の好みに合わせようと味付けを工夫しているものの、食べているときの反応が薄く、褒めてもらえることはほとんどありません。「いつかは美味しいと笑顔になってほしい」と、モヤモヤした気持ちを抱えながらキッチンに立つ日々が続いていました。

「母さんの味噌汁は出汁からとってた、作り直せ」

ある朝、一生懸命作った朝食を夫が半分以上残しているのを見つけました。

「もしかして、口に合わなかった?」と尋ねると、夫は大きなため息をつきながら信じられない言葉を放ったのです。


「まずくはないけど、君の料理は味が淡白なんだよね。俺がここで妥協したら君が成長しないだろ? 母さんの味噌汁は出汁からとってたんだから、これ作り直してよ」


耳を疑いました。私たちは共働きで、朝の時間は1分1秒が惜しいほどバタバタしています。当然、お味噌汁は市販の「顆粒だし」を使って時短をしていました。

 

「共働きなんだから、たまにはあなたも作ってよ」と冷静に反論するものの、「料理は女性が作ったほうがおいしいし、俺は食べる専門だから」とまったく取り合う様子がありません。


毎日文句を言われながらも、愛する夫のためにと必死に頑張ってきた私の心の中で、何かがプツンと切れる音がしたのです。

 

宣戦布告と、1分後の衝撃

「じゃあ、そんなに言うならお義母さんにどうやって作ってるか聞いてみればいいじゃない」

 

私が半ば呆れ気味にそう言うと、夫は「ああ、そうさせてもらうよ。最初からそうすればよかったんだ」と、自分の正しさを微塵も疑わずにスマートフォンを取り出しました。そして、目の前で義母宛てにメッセージを打ち込み始めたのです。


「母さん、妻の料理がイマイチだから教えてやってよ。母さんみたいに出汁からしっかり取ってさ」


送信ボタンを押し、「これで母さんからちゃんとした出汁の取り方でも教われよ」と勝ち誇ったような顔をする夫。

 

しかし、そのわずか1分後。


ピコン、と夫のスマホが短い通知音を鳴らしました。義母からの返信です。画面に目を落とした夫の動きが、ピタリと止まりました。


私が使ってるだしの素送るからそれ使いな


「…………は…?」


夫の口から、間抜けな声が漏れました。画面には、義母からの身も蓋もないメッセージがはっきりと表示されています。夫は信じられないものを見るような目で、何度もその短い文字を読み返していました。

 

義母からの電話と、見事に砕け散った「思い込み」

「えっ、ちょっと待って……」と呟きながら、夫は慌ててそのまま義母に電話をかけました。スピーカー通話にしたため、義母の声がリビングに響き渡ります。

 

「ちょっと母さん、だしの素ってどういうこと!? 俺が子どものころ、いつもおいしいお味噌汁作ってくれてたじゃん。あれ、手間暇かけて出汁からとってたんじゃないの!?」


すると、スピーカーの向こうから義母の心底呆れたような声が返ってきました。
「はあ? 何寝ぼけたこと言ってるの。あんたたちが食べ盛りで、私だってフルタイムで働いてたのに、毎日一から出汁なんてとれるわけないでしょ! お正月か、よっぽど時間があるときくらいよ」


「え……でも、すごくおいしかったし……」


「そりゃあ、メーカーさんが研究に研究を重ねた「だし」なんだからおいしいに決まってるじゃない。……それよりあんた、まさかお嫁ちゃんに料理の文句でも言ったんじゃないでしょうね?」


鋭い指摘に図星を突かれ、夫はしどろもどろになりました。
「いや, その……母さんの味を見習えって、少しアドバイスしただけで……」


「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!」
義母の雷が落ちました。


」お嫁ちゃんはね、毎日看護師として神経すり減らして働いて、さらに子育てまでしてくれてるのよ! それなのに、食べる専門のあんたが偉そうにケチつけるなんて、どういう神経してるの! 文句があるなら、あんたが今すぐ台所に立って作りなさい!」


義母のあまりにもド直球な説教に、夫はすっかり縮み上がり、「はい……すみません……」と蚊の鳴くような声で電話を切りました。


長年信じて疑わなかった「おふくろの味」の正体がだしの素だったこと、そして、自分の浅はかな思い込みで妻を追い詰めていたことにようやく気づき、夫は顔を真っ赤にしてうつむいてしまいました。

 

夫の猛省と、共に築き直す食卓

その日の夜、娘を寝かしつけた後、夫は「本当にごめん。勝手な理想を押し付けて、君の苦労を全然わかっていなかった」と深く頭を下げました。

 

それ以来、夫の態度は目に見えて変わりました。「偉そうなことを言った手前、俺もちゃんとやるよ」と、休日の食事作りは夫が率先して担当するようになったのです。スマホでレシピを見ながら不器用にお味噌汁を作る夫の背中を見ていると、わだかまりも少しずつ解けていきました。


数日後、義母から本当に段ボールいっぱいの「だしの素」が届きました。今ではそれをありがたく使いながら、2人でキッチンに立っています。
 

◇ ◇ ◇

特に共働きで子育てをしていると、時間にも心にも余裕がなくなるものです。「やってもらって当たり前」「こうあるべき」という理想や思い込みを一度手放し、目の前にいるパートナーが日々どれだけの苦労をしてくれているのかを想像することが大切です。


忙しい毎日だからこそ、便利なものには賢く頼り、お互いへのリスペクトと感謝の気持ちを忘れずに、笑顔で食卓を囲める関係を築いていきたいですね。
 

【取材時期:2026年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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