探し物を装って部屋に入ってくる義父
私が母乳で育てていると知った義父。そのときの様子が妙に浮かれていたので気にはなっていたのですが……嫌な予感は的中しました。ある日、私が寝室で授乳をしていると、義父が探し物をしているふりをして部屋に入ってきたのです。
最近では、わざわざ授乳を見に来ているように感じることも……。義父は「孫の顔を見ているだけだ」と言いますが、そうとは思えない態度の数々に、私は気持ち悪さを隠せませんでした。
どうしたものかと考えた私は、寝室に置いてあった家族共有の荷物をすべて片付け、夫婦の荷物だけにしました。これで、義父が探し物を理由に入ってくることもなくなるはずです。
プライベートな空間が守られるようになり、私は少しホッとしました。しかし、それを知った義父は突然激怒。「これでは母子が部屋にこもりっきりになってよくない」「子どもは家族みんなで育てるものだ」などと言い出したのです。
義父の行き過ぎた行動に仕掛けた罠
それから数日後、義父は理由もなく無断で寝室に入ってくるようになりました。さすがの私も声を荒らげると、義父は「被害妄想が激しい女だ」「自意識過剰すぎる」と、失礼なことを言ってきたのです。
さらに、「嫁のくせに調子に乗るな! そんなに俺がイヤなら、この家から出ていけ!」と、私に向かって吐き捨てました。
翌日も、義父は私たち母子の姿が見えなくなると、家のあちこちを探し回るように。そして、携帯電話で連絡までして居場所を突き止めてきたのです。
「家族なんだからコソコソするな!」
「そんなに見たいなら来てもいいですよ?」
「寝室にいますから」
私が許可を出すと、義父は鼻の下を伸ばしながら部屋にやってきました。自分は祖父なのだから、孫の成長を見届ける権利がある――そう言って堂々と入ってきた義父。しかし、その直後、大慌てで逃げ出すことになるとは思ってもみなかったでしょう。実はこれ、義母と私が仕掛けた罠だったのです。
義父の本心を暴く!?“身代わり作戦”
義母は、私が落ち込んでいることに気づき、心配して声をかけてくれました。私は事を大きくしたくなくて、これまで夫にも義母にも話していなかったのですが、ついに打ち明けることに。義父のことを話すと、義母は「一度こらしめましょう」と言ってくれ、ドッキリを仕掛けることになったのです。
実行したのは“身代わり作戦”。私と義母は体型が似ているため、義母が私の服を着て、さらに私のウィッグを使って雰囲気を寄せました。そして、私が授乳しているように見せかけたのです。
義父には「義母は外出中」と伝えていたこともあり、義父はためらう様子もなく寝室へ入ってきました。そして、「孫の顔を見るだけだ」と言いながら近づき、授乳している胸元をのぞき込むように身を乗り出してきたのです。
その瞬間、相手が私ではなく義母だと気づいた義父は、ぎょっとした表情に。「なんでお前がここにいるんだ!」と声を荒らげ、そのまま慌てて家を飛び出していきました。本当に孫を見に来ていただけなら、わざわざ胸元をのぞき込むようなことはしないはず……。この反応を見て、私たちは義父の本心を確信しました。
義父を待っていた自業自得の末路
この作戦のことは夫にも事前に伝えており、私と一緒に部屋の様子を見守っていました。夫は当初、「父親に下心なんてない」と思っていたようですが、慌てて逃げ出す姿を目の当たりにし、激しい怒りを覚えたようです。
夫は義父を問い詰めるため、逃げ込んだ先へ向かいました。義父はいつも近所の友人宅に逃げ込む癖があったため、その友人にも自分のしたことが知られることに……。
さらに、その後逃げ込んだ親戚の家でも事情が明らかになると、親戚のお嫁さんたちが次々と過去の出来事を暴露し始めたそうです。なんと義父は、私にしたのと同じように、授乳中を狙って部屋に入るなどの非常識な行動を繰り返していたのだとか。
怒りが頂点に達した義母は、そのまま離婚手続きを開始。義父は何度謝っても許してもらえなかったそうです。しかも義実家は義母側の実家だったため、義父は居場所を失い、途方に暮れているとのことですが、自業自得でしょう。
現在、私は安心して授乳できるようになり、ストレスのない産後を過ごしています。これまでの嫌な出来事は少しずつ忘れて、これからは娘との穏やかな時間を大切にしていきたいと思います。
◇ ◇ ◇
授乳中の部屋へ無断で入ってくる、嫌がっているのに行動をやめない――たとえ「家族だから」「孫を見たいから」という理由があったとしても、相手の気持ちやプライバシーを無視した行為は決して許されるものではありません。
また、「被害妄想だ」「自意識過剰だ」などと相手の感じた不快感を否定したり、「嫌なら出ていけ」と追い詰めたりする言動も、精神的な圧力やモラルハラスメントにつながる可能性があります。産後は心身ともに不安定になりやすい時期だからこそ、安心して過ごせる環境が何より大切。
もし同じように「これっておかしいのかも」「でも家族のことだから相談しづらい」と悩んでいる場合は、ひとりで抱え込まず、公的な相談窓口を頼ることも選択肢のひとつです。「自分が我慢すればいい」と気持ちを押し込めず、自分と子どもの心と安全を守ることを最優先に考えたいですね。
※相談窓口
【女性の人権ホットライン】
0570-070-810:女性をめぐる人権問題について相談できる専用電話。最寄りの法務局につながります(受付時間は平日8:30〜17:15)
【DV相談ナビ】
#8008:配偶者や家族からの暴力・モラハラなどについて、最寄りの相談機関につながります(相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります)
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。