産後数カ月で職場復帰を予定していた私は、周りのママ友に話を聞いたり、インターネットで調べたりして準備を進めました。赤ちゃんを抱っこしたままの作業は大変でしたが、「やっておいてよかった!」と思えたことがいくつかあったので、ご紹介します。
出産後から職場復帰にカウントダウン!
出産前、私は情報誌の編集部で働いていました。仕事が楽しくやりがいを感じていたこともあり、産休に入る前から「早めに復職したい!」と心に決めていました。そのため、出産を終えるとすぐに周りのママ友に話を聞いたり、「家事と育児の両立」や「共働きのコツ」を扱った雑誌・WEBサイトなどを読み漁り、脳内で何度も共働き生活のシミュレーションをしてみました。
初めての出産でわからないことだらけでしたが、「とにかく大変そう!」ということだけはわかったため、早め早めに準備をスタートしました。
いつ買い物に行く? 料理は作れる?
職場復帰後にまず大変そうだなと予想したのは、毎日の料理づくり(特に夕食)でした。そこで産後4カ月くらいのとき、「16時に退社して買い物をし、夕食を作る」という想定で実際にやってみました。すると、ちょっとでも退社が遅くなったり、子どもがぐずったりすると、その分夜にしわ寄せがくることが判明。買い物は基本的に「ネットスーパー」と「生協」を活用することにしました。
近所で帰宅後(17時以降)に食材を受け取れる「ネットスーパー」のサービスをおこなっている店を探し、利用を申し込みました。お米やおむつなど、重くてかさばるものを買うときは本当に助かっています。
また、「生協」は“炒めるだけ”や“あえるだけ”などの半調理品や、保存のきく冷凍食材が充実しており、早速利用をスタート。慣れてくると、30分ほどで夕食を用意できるスキルが身につき、復帰後に役立ちました。
子どもの発熱と残業への対策
職場復帰後に一番恐れていたのは、「子どもの発熱」と「急な残業」でした。予測が難しく、「忙しいときに限って子どもが発熱する」などの体験談もよく耳にしていたからです。また、私も夫も実家は遠方にあるため、頼るのは難しい状況でした。
そこで私は、生後数カ月の子どもと一緒に近所の「病児保育室」を訪ね、利用方法や予約のタイミング、必要なグッズなどをあらかじめ教えてもらいました。また、自治体の「ファミリーサポート制度」にも登録し、近所で子どもを預かってくれる方を紹介してもらいました。
どんなときにどんなサービスが利用できるか知っているだけで、心強いものです。実際、職場復帰後に子どもが急に発熱したときも、慌てずに病児保育室を予約し、診察後に出勤することができました。
子ども名義の銀行口座を開設!
子育てに必要不可欠なのが「お金」です。子どもが生後数カ月のころ、一緒に郵便局に行って子ども名義の口座を開き、貯金をスタートしました。金額は無理のない範囲に設定し、給料が入るとそこから天引きして毎月欠かさず貯金を続けています。親戚からもらったお祝いやお年玉なども、手を付けないまま全部そこに入金しています。
早めにスタートしてコツコツ貯める習慣を作っておいたことで、今ではかなり大きな額になり、安心感につながっています。いつか子どもが欲しいものを買うときや、まとまった学費が必要なときなどに、活用する予定です。また、いずれは子ども自身に運用もさせてみたいなと考えています。
子どもが小さいうちの共働きは、慣れるまで想像以上に忙しかったです。しかし、職場復帰前に準備していたいろいろなことに、ずいぶんと助けられました。使えそうなものやサービスは積極的に活用して、大変な時期を乗り切りたいです。
イラスト:sawawa
著者:大川香織
小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。