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「妻も母も私が代わってあげる♡」出張から帰ると自宅に不倫相手→「そう?頑張って」家族を譲った結果

私は同い年の夫と、夫の連れ子である10歳の息子との3人で暮らしていました。息子のやんちゃぶりに、毎日頭を悩ませていたのです。言葉遣いが荒く、危ない遊びをすることもしょっちゅうでした。夫に相談しても「子どもなんてそんなもんだろ」と取り合ってくれません。

お付き合いしているころはやさしかった夫ですが、一緒に暮らすようになってからは次第に態度が変わっていき、今では家事も育児もすべて私に丸投げ。それどころか私を見下し、こき使うような発言も多々……。

 

そんな生活でしたが、私は仕事柄、出張が多く、家を空けがちでした。さすがに私が不在の間は、夫が息子を見ていますが、注意したり宿題を促したりなどの親としての行動はしていないのでしょう。

 

そのことが息子にも影響しているのではないかと悩み、働き方を見直そうかと考えていた矢先の出来事です。

 

 

出張から帰ると自宅に見知らぬ女性

1週間の出張が決まったことを夫に伝えると、いつもは渋い顔をするのに、その日はなぜか「気にせず行ってこい」と妙に機嫌がよさそうでした。違和感を覚えながらも出張へ出ましたが、何度電話をかけてもつながらず、不安は募るばかりでした。

 

ようやく帰宅すると、思いもよらない光景が広がっていたのです。見知らぬ女性に息子が「ママー!」と甘え、夫はその様子をにこにこと眺めていました。驚いて声をかけると、その女性は悪びれる様子もなく、こう言い放ったのです。

 

「あなたの旦那さんとお付き合いしているの。息子くんも私になついているのよ」

 

さらに「あなたの代わりに、私が妻にも母親にもなってあげる♡」と嫌みたっぷりな表情で言ってきました。そして夫も、「そういうことだから」と私にサイン済みの離婚届を突きつけてきたのです。

 

あまりのことにあきれ果てた私は、「そうなんだ、わかった。じゃあ、頑張ってね」と即答。そのまま荷物をまとめ、離婚届を持って実家に帰りました。そして翌日、「今から離婚届を提出します」とひと言、夫にメッセージを送り、役所に提出。無事に受理され、あっさりと離婚が成立しました。

 

実家の両親は、裏切られた私のことをとても心配してくれましたが、私にはある考えがありました。

 

 

夫と不倫相手の本性

実は、家の賃貸契約は私の父名義なのです。そして家具や家電は、ほぼすべて私が結婚前に独身時代の貯金で購入したもの。元夫はフリーターで、生活費の大半は私の稼ぎでまかなっていました。息子は元夫の連れ子で、私とは血のつながりがありません。

 

再婚して1年、私は実の母親のつもりで息子に接してきました。ですが、家事も育児もまったくせず、私を見下すような態度の元夫を見ていたせいか、息子もまったく私の言うことを聞いてくれませんでした。


離婚成立から2週間ほどたったころ、今後の手続きの件で元夫と連絡を取ると、家の中はすでに荒れはじめているようでした。転居や解約、財産の引き渡しに必要な書類へのサインをもらうために家に行くと、息子と元夫は不倫相手に「あれしろ、これしろ」とわがまま放題……。

 

すると不倫相手は、元夫の態度や生活費のことで激怒。ついに2人は私の目の前で言い争いを始めました。


2人の言い争いを静観していて、からくりがわかりました。どうやら不倫相手は、元夫が身につけているブランド品を見て高収入の会社員だと思い込み、交際を始めた様子。ところが実際の元夫はフリーターで、ブランド品も家財も、すべて私のお金でそろえたもの。不倫相手のほうも、元夫に大手企業勤めだと偽っていたようですが、実際には中小企業で派遣社員として働いていたのです。お互いに見栄を張り合っていたというわけでした。


たまらず不倫相手は「やっぱりいらない! 旦那さんも息子くんも、あなたに返す!」と私に向かって叫んできました。さらに、息子のやんちゃぶりまで私のせいだと責め立ててきたので、私はこう伝えました。


「私も手を焼いていたの。歩み寄ろうといろいろ試したけど、全然心を開いてくれなくて……。私の実の息子じゃないからかな。私、本当のお母さんじゃないから」

 

私の発言に不倫相手は絶句していました。元夫は、私とは再婚だという事実も不倫相手に伝えていなかったようです。私は皮肉を込めて、「再婚してすぐに不倫するような人を引き取ってくれて、ありがとうございます」と告げました。

 

 

家を失った元夫と、その後の息子

続けて、「忘れているみたいだけど、この家は私の父が契約してくれているから、あなたたちがこのまま住み続けることはできないよ。父にも事情を話して、退去の手続きを進めてもらうことになったから、早めに出ていく準備をしてね」と伝えると、元夫は顔面蒼白に。あきれることに、急に態度を変え、息子を引き合いに出して復縁を迫ってきました。


「俺が路頭に迷うのはいい。でも息子はまだ小学生なんだぞ。せめてこの家に住ませてくれ……てか、やっぱりお前のほうが大事だった! やり直そう!」

 

「息子のことが心配なら大丈夫よ、お義父さんに連絡しておいたから」

 

私の言葉を聞いて元夫はうろたえ、リビングでゲームをしながら今までのやり取りを聞いていた息子もパッとこちらを向いて、青ざめた表情をしていました。それもそのはず。近所に住む義父は、元夫や息子の甘えた態度を厳しく叱ることが多く、2人にとっては苦手な存在だったのです。

 

「息子さんは再婚してもなお、子育てから逃げているので、力を貸していただけませんかって伝えたの。新しい奥さんも含めて3人まとめて面倒を見るって、張り切っていらしたわよ」

 

その後、住む場所も資金もなくなった元夫、不倫相手、息子の3人は義父に引き取られ、義父との生活を始めました。また、私が弁護士を通じて請求した慰謝料を義父に立て替えてもらった元夫と不倫相手は、働いてそのお金を義父に返していく日々を送ることに。

 

数カ月後、元夫と不倫相手は義父の厳しさに耐えきれず家を出て行ってしまったのだとか。しかし、息子は自分の意思で義父のもとに残ったと聞きました。義父のもとで生活習慣や言葉遣いを正された息子は、別人のように落ち着きました。学校でも友だちが増え、下級生にいじわるをする子にきちんと注意できる子になったそうです。

 

先日、その息子から「あのときはごめんなさい」という内容の手紙が届きました。文章はまだたどたどしかったものの、一生懸命書いてくれたのが伝わってきて、胸がじんと温かくなりました。これからも陰ながら成長を見守りたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

子どもは、大人が思う以上に周囲の大人をよく見ているものです。愛情があるからこそ叱る大人の存在は、子どもにとってかけがえのないもの。身勝手な行動で家庭を壊した元夫の行為は決して許されるものではありません。そんな元夫の姿を間近で見ていたら子どもが健やかに成長していけないのも無理はありませんよね。厳格な義父に引き取られ、本当によかったです。また、自らの意思で義父との生活を選んだことにも拍手を送りたいですね。わが子だけに限らず、周囲の子どものお手本となれるような誠実な行動を日ごろから心がけたいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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