記事サムネイル画像

母に残るのは、お友だちと会った記憶だけ…それだけで十分と思うべきか #母の認知症介護日記 304

「母の認知症介護日記」第304話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんを連れて糖尿病の診察を受けている病院へ行った後、あーちゃんのお誕生日会でパンの食べ放題に行き、敬老パスの手続きをするために区役所へ立ち寄り……と、大忙しの一日。区役所に着いたころには、あーちゃんは明らかに疲れている様子で、ただワフウフさん姉妹が言う通りに動くだけの状態となっていました。その姿を見て、やはりあーちゃんのタイムリミットは4時間だと痛感したワフウフさん姉妹。今度、あーちゃんが認知症であることを知らないお友だちとの集まりがあるので、相手に認知症だと気付かれて心ないことを言われてしまわないか、ワフウフさん姉妹は心配が募ります。

お友だちと出かける日が近づいてきて、あーちゃんはお出かけ着やお金が手元にないことが不安なようで、会うたびに何度もどうすればいいか聞いてくるようになりました。当日、姉・なーにゃんがすべて整えて迎えに行くと何度も説明していますが、覚えられないようです……。しかし、いざ当日になると約束自体を忘れたのか、なーにゃんが迎えに行ったときには施設のレクリエーションに参加中。慌てて準備を整えて出発しますが、待ち合わせの時間にギリギリです。なーにゃんは急ぐように促したところ、あーちゃんは「そうね! ワフウフちゃんはいつも来るのが早いもんね!」とひと言……。散々振り回されたなーにゃんは、言葉を失っていました。

 

発言と証拠は見事なくらい合致せず

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

心配だらけだったあーちゃんのお出かけ。しかし、姉・なーにゃんが迎えに行くと、お友だちと会っていたときの緊張が続いているのか、思っていたよりもずっとしっかりした状態で帰ってきました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

早速、その日の感想を聞いてみます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しっかり答えているように見えるのですが……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちょっと雲行きが怪しくなってきました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんはその日、高級ホテルのランチに行っているはず。それなのに、金額が700円とはにわかに信じがたいです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どこに行ったのかを聞いても、昔通っていたダンススクールの道順を答えるあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どうやら、行った場所も食べたものも覚えていないようです……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

お酒も飲んでいないと言いますが……。

 

 

お財布に入っていたレシートを確認すると、中華料理のランチを食べ生ビールも飲んでいたことが判明。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

言っていたことと、ひとつも合っていませんでしたよ……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

それでも、お友だちと会っていたという記憶は残っていたので、それだけで十分だと思うべきなのかもしれません。

 

送り出すときから不安だらけだったあーちゃんのお出かけ。定期的に会っているKさん以外は、久しぶりに会う学生時代のお友だちで、目的地も最近では行かなくなった場所。そして何より心配なのが、あーちゃんがしっかりした状態を保っていられる4時間のタイムリミットを超えるお出かけになること。どうしようもないことだけど、姉妹で「大丈夫かな……」とずっと連絡を取り合いながらお迎えの時間を待っていました。

 

そして、時間になり、姉・なーにゃんが迎えに行くと、あーちゃんはお友だちと会っているときの緊張がまだ続いていたのか、思っていたよりもずっとしっかりしていた様子で帰ってきました。……しかし、「楽しかった?」「疲れた?」と感想を聞き始めてから、雲行きが怪しくなりました。あーちゃんは高級ホテルのランチに行ったはずなのに「700円くらいよ!」と言い、行った場所も曖昧……。お酒も飲んでいないと言います。そこで、なーにゃんがお財布に入っていたレシートを見てみると、中華料理のランチコースを食べて生ビールを飲んでいたことがわかりました。見事なまでに発言と証拠が合っていなくて、なーにゃんも苦笑いです。

 

行った場所も食べたものも、かかったお金も、すべて覚えていない様子のあーちゃんでしたが、お友だちと会ったという記憶だけは残っていました。きっと楽しい時間を過ごしたと思うので、その記憶が残っていればよしとすべきでしょうか……。とにかく、心配が尽きなかったお出かけが、大きな問題もなく無事に終わり、よかったです。

 

--------------

 

どこに行って何を食べたのかを覚えていなかったのは残念ですが、学生時代のお友だちと久しぶりに会えたことを覚えていて、タイムリミットを超えてもしっかりとした状態で帰ってきてくれたのはよかったのではないでしょうか。いつもと違う経験が、あーちゃんにとっていい刺激になっていると信じたいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

同じ著者の連載

新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

同じジャンルの連載

もっと見る

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

マンガの新着記事

PICKUP