初対面から高圧的だった義姉
私は2年前に夫・A男と結婚し、義実家で義母との同居を始めました。義母は穏やかな人で、良好な関係を築けています。私は父が経営する会社の事務を在宅で手伝いながら、家事も分担し、できる範囲で家庭を支えていました。
ただ、結婚前から気がかりだったのが義姉・B子さんの存在です。
初対面のときから、
「あなた、そんな大学出身なの?」
「うちの弟には、もっと釣り合う相手がいたんじゃない?」
と、学歴や家庭環境を値踏みするような言葉を平然と口にしてきました。義母はそのたびに「失礼なことを言わないの」と注意してくれましたが、B子さんは意に介しません。
「私は大手企業勤務だし、住んでいる場所も違うの。価値観が合わないのよ」そう言って笑う姿に、私は強い不安を覚えていました。
介護が始まっても頼れなかった家族
結婚後しばらくして、義母が転倒をきっかけに介護が必要になりました。私は在宅勤務へ切り替え、仕事の合間に通院の付き添いや身の回りの世話を担うようになりました。夫も休日は協力してくれましたが、平日は仕事で遅くなることも多く、負担は決して軽くありませんでした。
ある日、義母の通院に付き添うためで実家に来た義姉のB子さんが、私を見るなり「あなた、ずいぶんやつれたわね」と鼻で笑いながら言いました。
そして部屋を見回しながら、
「自宅で介護とか、ラクでいいわよね」
「私なんて会社で結果を出してるの。生産性が違うのよ」
と、言ったのです。
私は言葉を失いました。仕事の合間を縫って義母の世話をしながら、家事もこなしていたからです。しかしそのとき、義母の悲しそうな表情が目に入り、私は何も言えませんでした。
困ったときだけ頼ってきた義姉
それからしばらくして。突然、B子さんが大きな荷物を抱えて家にやって来ました。
「しばらくここに住まわせて」
「仕事を辞めることになって、家賃の支払いも厳しくて……」
聞けば、勤務先を退職し、生活の立て直しに困っているとのことでした。さらに驚いたのは、その後の言葉です。
「私がお母さんの面倒を見るから、この家に置いて」
「家族なんだから助け合うべきでしょ?」
これまで介護にはほとんど関わらず、私たちを見下していた人の言葉とは思えませんでした。
夫も「今まで何もしなかったのに、都合がよすぎる」ときっぱり伝えました。私も冷静に、「まずは自分の生活を立て直すことが先ではないですか」と話しました。
義母が示した答え
すると、それまで黙っていた義母が静かに口を開きました。
「あなた、いいかげんにしなさい」
「困ったときだけ家族面されても、私は納得できないよ」
義母の言葉に、B子さんは小さく「え……」とつぶやいたきり、何も言い返せませんでした。結局、その日は泊まることなく帰っていき、その後しばらく連絡も途絶えました。
現在は、介護サービスも利用しながら、私たち夫婦と義母で落ち着いた生活を送っています。夫婦の生活も少しずつ安定し、以前より余裕を持って暮らせるようになりました。
あのときの苦労は簡単に消えるものではありません。ですが、人を思いやり、目の前のことを誠実に続けてきた時間は、きちんと信頼として返ってくるのだと感じています。
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家族だからこそ、言葉や行動にはその人の本音が表れることがありますよね。困ったときだけ頼るのではなく、日ごろから支え合える関係を築くことの大切さを感じさせられるエピソードでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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