一緒に夕飯を食べようと言われたけれど…
子どもたちがまだ小さかったころ、家族で義実家に遊びに行った日のことです。
午後から訪問し、みんなでおしゃべりをしているうちに、子どもたちはそのままお昼寝。外出はせず、のんびりとした時間が流れていました。
夕方になり、「夕飯どうする?」と夫に相談すると、外食しようかという話に。すると義母が、「せっかくだから一緒に食べよう」と声をかけてくれました。
子どもたちが起きたら、みんなで外に食べに行くのかなと思っていたのですが……。
「たまには家で食べたいわね。誰か作ってくれないかなぁ」と、義母がぽつり。
義母は料理があまり得意ではなく、普段はお弁当や外食中心の生活を送っています。私はその言葉を軽く受け流していたのですが、次の瞬間、「じゃあ簡単にパパッと作って食べようよ」と夫がひと言。
気づけば、話はすっかり“私が作る前提”で進んでいて……。そのまま全員分の夕飯を任されることになってしまいました。
冷蔵庫を開けてびっくり!
「まあ何とかなるかな」と思いながらキッチンへ。ところが、冷蔵庫を開けた瞬間、思わず固まりました。
冷蔵庫の中には、肉も魚も野菜も、何も入っていなかったのです。義母から「何もないよ」とは聞いていましたが、文字どおり「何もない」状態。思わず、「これでどうやって作るの?」と立ち尽くしてしまいました。
仕方なく急いで献立を考え、近くのスーパーへ買い出しに。戻ってからはバタバタと調理を開始しました。しかも途中で気づいたのが、義実家には砂糖も油もなく、調理器具も最低限しか揃っていなかったこと。
「これで7人分作れるのか……?」と内心焦りながらも、あるもので代用し、なんとか完成までこぎつけました。
食べる直前、さらに予想外の出来事が…
ようやく料理を並べ、「いただきます」となったそのとき。今度は、フォークがないことがわかりました。
結局、お弁当についてくるような小さなフォークで食べることに。「ここまで揃ってないことある!?」と思わず心の中でツッコミつつも、みんなで笑いながらの夕飯になりました。
「また作ってね」と言われて思ったこと
手の込んだ料理ではなかったものの、義両親はとても喜んでくれました。「おいしいね」「助かったよ」そう言ってもらえて、胸をなでおろしました。
ただ、その流れで言われた「また作ってね!」というひと言には、少しだけ戸惑いもありました。正直なところ、7人分をひとりで準備する大変さを思うと、簡単には「いいですよ」とは言えなかったのです。
でも同時に、普段あまり手料理をしない義両親にとっては、こういう時間がうれしかったのかもしれない――そう感じました。
義母の何気ないひと言から始まった、まさかの「7人分の夕飯づくり」。予想外の連続で大変ではありましたが、最終的にみんなが笑顔で食卓を囲んでくれたことは、印象に残る出来事になりました。
無理をしすぎず、できる範囲で関わる。これからも、家族とも義家族とも、気持ちよく過ごせる関係を築いていきたいです。
著者:熊川るな/40代女性・Webライターや編集者、プロジェクトディレクターなどを経験し、現在はフリーでライティングやディレクション、料理の仕事をしている。自分のために作るお弁当が最近の趣味。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
※AI生成画像を使用しています
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