

結婚直前に起きた思わぬ出来事
結婚式の準備を進めつつ、婚姻届を出す日を決めていたときのことです。戸籍関係の書類をそろえるために役所へ行くと、職員の方から「婚姻要件の確認に少し時間をいただきます」と言われました。
突然のことに、私は思わずパートナーの顔を見ました。詳しい理由はその場ではわかりませんでしたが、戸籍の記載について確認が必要とのことで、婚姻届を提出しても、確認のために通常より時間がかかる可能性があるようでした。
それまで何も問題なく結婚準備を進めていた私たちにとって、そのひと言はとても気になるものでした。「どういうことだろう」「何か問題があるのかな」と、不安な気持ちが一気に広がっていったのです。
家族に相談すると…
帰宅後、私は母に電話で報告しました。すると母は少し考えたあと、「戸籍の確認かぁ。もしかしたら、親族関係の確認に時間がかかっているのかもね」と言いました。続けて父も、「このあたりは同じ苗字の家が多いからなあ……」とつぶやいたのです。
両親によると、私たちの地元では昔から、周辺地域に同じ苗字の家が多いのだそうです。もしかして、彼とは親戚関係にあたるのだろうか――。そんなことを考えてしまい、もう結婚式の準備どころではありませんでした。
その日から、両家でわかる範囲の家系を確認することに。私の両親は「昔のことをわかる範囲でたどってみよう」と、祖父母の世代の話を聞いたり、親戚に連絡を取ったりしてくれました。古い戸籍についても確認できるか調べてもらい、思っていた以上に大がかりな話になっていったのです。
「大丈夫だと思いたいけど、何もわからないままだと不安だね」と話しながら、私たちは落ち着かない日々を過ごしました。それまで順調に進んでいた結婚の準備が、急に止まってしまったように感じられました。
後日わかった結果
しばらくして、役所から改めて連絡がありました。戸籍を確認した結果、私たちの婚姻には問題がないとのことでした。その知らせを聞いた瞬間、私は心の底からホッとしました。パートナーも大きく息を吐きながら、「本当に焦ったね」と笑っていました。
詳しい事情まではわかりませんでしたが、本籍地への照会などを含め、確認に時間がかかっていたようです。私たちは、同じ地域に同じ苗字の家が多いという話から、「もしかして親戚関係があるのでは」と早とちりし、必要以上に不安になっていたのだと思います。
無事に婚姻手続きを進められるとわかり、張り詰めていた気持ちが一気にほどけたのを覚えています。
真相がわかるまでの間は不安でいっぱいでしたが、2人で支え合い、家族にも協力してもらいながら乗り越えられたことは、私たちにとって心強い経験になりました。当時は気が休まらない日々でしたが、今では結婚前の忘れられない出来事として、2人で笑って話せる思い出のひとつになっています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
著者:中里涼子/30代女性・10年以上ライターとして活動。アメリカの大学への留学経験あり、女性の悩みなど多くのジャンルの記事を執筆。
作画:霜月いく
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