2歳のレン君は、些細なことで癇癪を起こして泣きわめく「イヤイヤ期」の真っただ中。アイさんは頭ごなしに叱らず、なるべく穏やかに向き合う育児を心がけています。
同居中の義母に息苦しさを感じることはあるものの、やさしく誠実な夫・マコトさんとの生活に幸せを感じていました。
ある日、義母が買ってきた襟付きの洋服をレン君が嫌がり大泣き。アイさんが謝罪すると、義母から「甘やかしすぎ」「このままだと将来苦労するわよ~」と言われてしまいます。義母は、夫と義妹を厳しく育ててきたのだそう。義母の考える「親の愛情」を語られたアイさんは……。
義母の“しつけ論”に違和感…夫がまさかの反論












義母が「厳しい教育」としておこなっていたのは、悪いことをすれば叩いたり、食事を抜いたりするような、体罰を含む育児でした。「でも、そのおかげでまっすぐ育ったわ~」と笑う義母に、アイさんは「それって虐待じゃん!」と恐怖を覚えます。
さらに、マコトさんの妹・ユウコさんも義母の教えを受け継ぎ、子どもに厳しく接しているのだそう。アイさんが義母の話に口を挟もうとした瞬間、マコトさんが割って入ります。そして、自分の経験やユウコさんの教育方針と比べないよう、義母にはっきり注意してくれたのでした。
◇ ◇ ◇
夫のマコトさんが理解を示してくれてよかったですね。義母は「厳しい教育」として話していましたが、叩くなどの暴力をふるうことや、食事を与えないことは、しつけではなく虐待にあたる行為です。体に傷が残るような暴力だけでなく、食事を抜く、長時間放置する、暴言で心を傷つけるといった行為も、子どもの心身に大きな影響を与えるおそれがあります。
どんな理由があっても、子どもを傷つける行為は正当化されるものではありません。周囲の大人も「しつけだから」と見過ごすのではなく、子どもが安心して過ごせる環境を守っていきたいですね。
もしも、「これは虐待かもしれない」と感じたときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」に相談・通告することができます。189は匿名での通告・相談が可能で、通話料は無料です。また、こども家庭庁が運用する「親子のための相談LINE」では、子育てや親子関係の悩みをLINEで相談することもできます。社会全体で子どもの安全を守っていけるよう、心がけたいですね。
監修:塩﨑尚美先生(臨床心理士)日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授
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