帝王切開の4カ月後、順調だった傷痕に違和感!
私は35歳の主婦です。10カ月前に第2子となる息子を、前置胎盤による計画帝王切開で出産。初めてで恐怖心はあったものの、医師や助産師さん、看護師さんのおかげで無事乗り切ることができました。
産後の入院中は、帝王切開の傷口の様子を確認し、清潔に保つケアをしており、幸い傷口の経過は良好。退院後は帝王切開傷痕用のテープを貼って過ごしました。テープは、摩擦などの刺激から保護し、傷痕の盛り上がりを目立たなくすることを期待できるそう。医師に勧められたこともあり、私は何の疑いもなく使用していました。
傷痕用のテープは、1週間に1度貼り替えていたのですが、出産から4カ月ほどたったある日、傷痕にどこか違和感を覚えたのです。
傷口は悪化し滲出液が止まらない!
傷痕がかゆいような、チクチクと痛むような感覚……。テープ交換の日が近かったこともあり、私はテープを剥がし、こわごわと傷痕を見てみました。
すると、端のほうが少しだけえぐれたようになっているではありませんか! しかも、ジュクジュクとした滲出液が出てきています。初めてのことで慌てた私は「何これ?!」と思わず叫んでしまいました。
夫に傷を見せると、夫は「転んだときの傷に似てる」と心配そう。「手術の傷で細菌感染も怖いから、明日産婦人科に行っておいでよ」と受診を勧めてくれました。
次の日、早速出産した産婦人科で受診。傷痕を見るなり医師は「4カ月たってるのに傷が膿むなんて珍しいな」と首を傾げます。そして「まあ、血は出ていないし、湿潤療法用のテープを貼っておくので、また来週傷痕を見せてね」と告げました。
私は不安に思いながらも、1週間湿潤療法用のテープを貼り替えながら過ごします。ところが、滲出液は止まるどころか日に日に増え、テープからはみ出るほどに。傷痕も少しずつ広がっているようでした。
「あ、これは…」あっさり原因判明!やっと快方へ
1週間が経過し、再度産婦人科へ。しかし、先生は「う~ん……」とうなるばかりです。私がたまらず「どうしたらいいですか?」と聞くと、「テープは大きめのものを貼って、滲出液がはみ出しそうになったら取り替えてください。また来週様子を見よう」と言うだけでした。
結局、産婦人科を3回受診しましたが、原因はわからず、症状も改善しません。ついに「紹介状書くから皮膚科に行ってみて」と先生に言われ、皮膚科を受診することに。
その足で皮膚科へ向かうと、医師は意外な言葉をあっさり口にします。「あ、これはテープのかぶれだね。最近暑くなったから、それもあると思うよ。塗り薬を塗ってガーゼをしてね」と見立て、あっという間に診察は終了しました。
その日から、医師の指示通り、毎日お風呂上がりに塗り薬を厚めに塗り、ガーゼを貼り替え過ごしたところ、私の場合、塗り薬が合っていたようでなんと1週間もたたないうちに傷口は塞がっていったのです。
実は息子が生まれたのは冬で、ちょうど蒸し暑くなり始めた時期だったのと、私は元々肌が弱く、帝王切開の傷ゆえデリケート部分に近い場所にテープを貼っていたため、かぶれたのが原因だったようです。
翌週、再度皮膚科を受診したところ、「うん、大丈夫そうだね。傷口が塞がるまで塗り薬とガーゼは続けて、あとは様子見で」との説明を聞き、私はやっとひと安心できました。
まとめ
産後のデリケートな時期に、手術の傷痕がトラブルに見舞われるのは本当に不安でした。良かれと思って続けていたケアが、肌質や季節の変化によって裏目に出てしまうこともあるのだと、今回の経験で痛感しました。
産婦人科での処置で改善が見られなかったときは「このまま治らなかったらどうしよう」と暗い気持ちになりましたが、専門の異なる皮膚科を受診したことで、ようやく出口が見えました。「手術の傷だから産婦人科」と思い込まず、皮膚のトラブルとして皮膚科の視点を取り入れる柔軟さも大切なのだと、深く実感しています。
医師による解説:傷痕ケアとテープかぶれの注意点
帝王切開後の傷痕保護テープは、長期間の使用や蒸れでかぶれを招くことがあります。皮膚に違和感が生じた際の正しい見極め方と対処法を、皮膚科医の視点から解説します。
長期間のテープ貼付による接触皮膚炎のリスク
テープの粘着剤や蓄積した汗、摩擦が刺激となり「かぶれ(接触皮膚炎)」を引き起こします。特に産後の肌はデリケートな上、ホルモンバランスの影響もあり、数カ月たってから突然発症することも珍しくありません。
かゆみや浸出液が生じた際の正しい処置と判断
強いかゆみやジュクジュクした浸出液は、皮膚の炎症サインです。良かれと思ってテープを貼り続けると症状が悪化し、かえって傷痕が目立つ原因になります。違和感を覚えたら一度使用を中止し、患部を清潔に保つことが優先です。
改善しない皮膚トラブルは早めに皮膚科へ相談を
傷痕そのものの問題(肥厚性瘢痕など)か、皮膚表面の炎症かは判断が難しいものです。産婦人科での処置で改善が見られない場合、皮膚科での専門的な診断が解決の糸口となる場合があります。ステロイド外用薬の使用など、症状に合わせた適切な治療が、症状の早期緩和につながるためです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:松下侑可/30代女性。娘と息子の育児に日々追われている。そろそろ本気で産後ダイエットを始めたいと思いつつ、食後の甘いものが辞められない。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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