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「かゆくてたまらない!」突然始まった強烈な手のかゆみに水泡まで。皮膚科で診断された病名は

40歳を過ぎたころ、家族が体調を崩して水仕事をする機会が多くなりました。するとある日突然、手の指や、指と指の間がかゆくなり、かきむしるという状態に……。ならばまずは保湿!とハンドクリームを塗っていたのですが、一向に改善せず。皮膚科で診察を受けるとある診断を受けました。その後もぶり返す症状と我慢できないかゆみに悩まされた結果、根本的な対策を考え、ルーティン化した私の手荒れ予防法を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師窪田 徹矢 先生

くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
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手の指が強烈にかゆい!

40歳になった冬、家族が体調を崩し、食事の準備や片付け、洗濯、浴槽の掃除など、私が担当する水回りの仕事が一気に増えました。これまでも水仕事はしていたのですが、1日の回数が増えたせいか、気が付けば常に手が乾燥している状態に……。寝る前にハンドクリームを塗れば翌朝には状態は良くなり、季節柄、空気も乾燥する時期だったので、最初は気にも留めていませんでした。

 

するとある日突然、水仕事が終わって手を拭いていると、手の指や指と指の間が強烈にかゆくなり、一度かいてしまうとさらにかゆみが増すという状態に。その日はハンドクリームを多めに塗って就寝し、翌朝、乾燥も落ち着き、かゆみも感じなかったため、いつもどおり家事をこなしていました。

 

しかし、また水仕事を終えて手を拭いていると、昨日と同じ強いかゆみに襲われたのです。しかも、かゆみが昨日よりも増していて、一度かいてしまうと、まるで皮膚の奥の奥のほうからどんどん押し寄せてくるように強烈にかゆいのです。気が付けば、かいた部分にうっすらと血がにじんでいました。やりすぎてしまった感はありましたが、かくことでしか、かゆみを抑えることができなかったのです。

 

かゆみの範囲が広がり水泡までできた

手にかゆみを感じているイメージ

 

結局、その日の夜もハンドクリームをたっぷり塗ることしかできませんでした。それ以降、私の手は、かゆみを感じる部分だけ肌が乾燥し、触るとざらざらした皮膚になってしまいました。最初は指や指と指の間だけだったものが、手の甲や手首、さらに手のひらにまで範囲が広がり、小さな水泡のようなものがあらゆる部分に出てくるようになったのです。かきむしって赤くなった皮膚は、少しひび割れてしまって痛みを感じることも。

 

これはまずいと思い、時間を作って皮膚科で診察してもらうことに。すると医師からは「手湿疹」という診断をされ、ステロイドの塗り薬をもらいました。薬を塗って3日ほどで指や手の甲、手首のかゆみ、ざらざらだった皮膚の状態は良くなりましたが、手のひら部分は皮膚が少し厚いのか、きれいに治るまでは1週間ほどかかりました。

 

ただ想像していたよりも短期間で、何もなかったかのようにきれいに治ったので、あの強烈なかゆみやざらざらだった皮膚の感触を私はすぐに忘れてしまったのです。その後も、それまでどおり水仕事を続け、今までと同じようにハンドクリームを塗るだけのお手入れをしていたところ、再度あの強烈なかゆみに襲われたのでした。

 

 

あらゆる場所にハンドクリームを…

ハンドクリームを塗るイメージ

 

再び、強烈なかゆみとざらざらの皮膚が戻ってきてしまった私の手。残っていた塗り薬をすぐに塗りましたが、この薬がなくなってしまったら、また皮膚科に行かないといけないのか……と思うと、ならばなるべく薬に頼らない自分でできる予防策を考え、ルーティン化することにしました。

 

まず、水仕事をする際には必ずビニール手袋やゴム手袋で皮膚を保護し、なるべく洗剤を使わない、もしくは手肌にやさしいと評判の洗剤を使うことにしました。皮膚が水や洗剤に触れる機会を少なくするだけでも、刺激やストレスは軽減されているように感じました。

 

また手を洗った後はしっかりと水分をふき取り、すぐにハンドクリームを塗ることに。クリームも、保湿性にすぐれているミツロウ、シアバター、ホホバオイルの3つの材料でできるものを手作りし、洗面所やリビング、ベッドルーム、会社の引き出しの中、バッグのポーチの中など、あらゆる場所に置き、いつでもすぐに保湿ができるようにしました。

 

そして、入浴後は化粧水で保湿した後に水分を閉じ込めるイメージでハンドクリームをたっぷりと塗り、ベッドに入る前に綿製の手袋をして就寝することを徹底しました。自己流ではありますが、この予防策ルーティンを5年ほど続けており、今のところ手のトラブルは再発していません。

 

まとめ

今回の経験で、物事の根本を見直し、ほんの少しの心がけや行動で予防できるものがあるということを実感しました。この教訓は健康面だけでなく、生きていく中であらゆることにつながるものがあるとも考えています。

 

原因が不明だとしても、予防と発生時の対処法を自分なりに体得し、必要なときには薬の力を借りながらも、ストレスを少なく生活できればと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:三澤 凛/40代独身・会社員。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)

 

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