しかし、実家から戻った私を待っていたのは、「何も変わらない夫」でした。
産後の妻に家事育児を丸投げする夫
「メシはまだ? 早くして」
「子どものミルクより、俺のメシが先だろ?」
ただでさえ、毎日寝不足でフラフラで、実家から自宅へ戻ったばかりの私に、夫のお世話という負担が重くのしかかります。
「帝王切開の傷がまだ痛む」と言っても、夫は聞く耳を持たず、育児も家事もすべて私ひとりでやれと言います。
「帝王切開したからってなんだ! どうして一日中暇なくせに家が散らかってんだよ!」「ごはんくらい作れるだろ? 手抜きするなよ」と非難される日々。
夫が義母に電話
夫は私を非難し、とうとうその場で義母に電話をかけました。
「なぁ母さん。嫁があまりにもひどいんだ。家事を全然しないんだよ。こっちに来て叱ってくれ!」と言う夫に、私は我慢の限界に。
「あなたが何ひとつ手伝ってくれないからでしょ!? 体調が悪い私に怒鳴って命令して、罵倒するだけで何もしないじゃない!」と憤りをぶつけました。娘の泣き声が響き渡ります。
義母は私たちの声を聞いて、「わかった。明日の朝、そっちに行くから」と言って電話を切りました。
思いがけない救いの手
翌日、義母が大きな荷物を持って家にやってきました。
「家事ができないんだって?」
「今日からしばらく泊まらせてもらうわね」
生まれて間もない赤ちゃんの世話だけで精いっぱいなのに、家事をして夫の面倒までみて、さらに義母の対応までできない……私は不安に思いましたが、義母の真意は違っていました。
義母は夫に「あんたが家事をすればいいだけだろ? 何もできないなら、私が教えてやるから!」と言うのです。そして私に「お昼まで寝ておいで」と言いました。義母は私を休ませるために来てくれたのです。面食らった様子の夫は、納得いかない様子で出社していきました。
義母に娘を預け、私は寝室で久しぶりにぐっすりと眠れました。義母は娘の面倒をみながら、家を片付けたり、料理を作ってくれたりしていて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
義母が夫を一喝!
仕事から帰った夫は、私が寝ている間に、義母が家事をしていたことを知ると憤慨しましたが、それを見た義母は激怒!
「出産は命がけなんだよ! 母親にはまだ休養が必要なんだよ」
「父親になったのに、なんでお前だけ何も変わってないんだ!」
「これからしばらくはお前が家事をしなさい! もちろんお前の子なんだから育児もするのよ!」
などと義母が一喝してくれたのです。私も夫に「このままだと離婚も考えてる」と伝えると、夫はさすがに焦りだし、心を入れ替えると謝罪してくれました。
最初は少し不満そうだった夫も、義母に何度も叱られ、娘と過ごす時間が増えるにつれ少しずつ変わっていきました。1カ月経ったころには、家事育児に協力的になりました。義母は夫が変わったところを見届け、家に帰りました。義母が帰ったあとも、夫は家事育児を積極的にしてくれています。
家事・育児はすべて妻の仕事ではありません。大変な時は家族で支え合って、協力して乗り越えていきたいです。