ごみ出しのときに道で転倒!
先日、出勤ついでにごみ出しをしようと左肩にショルダーバッグを掛け、右手にごみ袋を持って玄関を出ました。ごみ集積所まではわずか20mの上り坂。慣れた道のはずが、なぜかその日は路肩の凸凹につまずいて、前のめりに転んでしまいました。
はっとわれに返ると、まるで『サザエさん』に登場するタラちゃんのように、両手を前に出し、顔を下にして寝そべっていて、ごみ袋は2mほど前に放り出されていました。
顔を打っていなかったのが不幸中の幸いです。家の前を掃き掃除していた近所の方に「大丈夫ですか?」と声をかけられ、私は慌てて「大丈夫です。すみません!」と起き上がり、服のほこりを払いました。
手の平が少し擦りむけてジンジンと痛みましたが、他は特に異常なく今までのように歩けたので、私はそのままごみを出して出勤しました。
午後になると右膝に打ち身のような痛みを感じ始めましたが、見ても青あざはありません。夜になってお風呂に入ると、左の骨盤あたりに3㎝四方ほどの内出血が見られましたが、その痛みもそれほどありませんでした。
翌日になって右膝に激痛が…
ところが、翌日になってベッドから起き上がると右膝に痛みを感じ、歩こうとしても右足がうまく前に出ません。階段も、手すりにつかまりながら一段一段、右膝に体重がかからないように降りなければなりませんでした。
痛みは時間とともに強くなっていきました。膝は少し腫れているようにも見え、熱を持っています。もしかしたら膝の皿にヒビが入ったのかも……と心配になり始めました。
スマホで「転ぶ 膝が痛い」と検索すると、中高年の転倒について、整形外科医による記事がいくつも出てきました。
その中に「膝を打った直後から腫れて、ピンポイントで痛むのが打撲(打ち身)。腫れが時間とともに強くなり、動かすと膝の内側や外側が痛むのは靭帯損傷」と書いているものがありました。
私の右膝の痛みも、皿というよりは皿の右側(外側)に押すと痛む部分が筋状にあって、単なる打ち身ではなさそうでした。「スポーツ選手でもないのに、転んだだけで靭帯損傷?」と驚きながら、この日は休日だったので、翌日に整形外科を受診することにしました。
整形外科を受診
整形外科を受診すると、先生は横になった私の右膝を曲げたり伸ばしたりしながら、膝周辺を指で押しては痛む部位を探ると、「骨や靭帯に異常はなさそうだけれど、念のためエックス線検査をしましょう」と言いました。
検査の後、再び診察室に呼ばれると、写真を見ながら「まれに小さなヒビが確認されることがあるんですが、それは大丈夫そうです。痛みは膝の皿の横を通る筋肉に沿ってあるようなので、おそらく転んだときに筋膜(筋肉の周りを覆っている薄い膜)を傷めたんでしょうね」と説明してくれました。
そして「しばらく痛みが続くと思いますが、局所固定で痛みが出るような運動や姿勢は避けてね」と付け加え、2週間分の湿布と痛み止めの飲み薬を処方してくれました。
私は帰りに膝のサポーターを購入し、湿布の上から着用しました。激痛は湿布と飲み薬ですぐに緩和され、歩行時の痛みは1週間ぐらいでほとんどなくなりました。
普段なら階段を積極的に使うのですが、このときばかりは大回りしてでもエスカレーターやエレベーターを使うようにしました。そして2週間を過ぎるころには、階段の上り下りの痛みもなくなりました。
まとめ
今回ショックだったのは、けがをしたことよりも、大の大人が人前で子どものように転んだことです。高齢の母にはよく「転ばないようにね」と声をかけていましたが、まさか50代の自分が見慣れた道で転ぶなんて、夢にも思いませんでした。
スマホ検索したときに出てくる記事の挿絵に、白髪の高齢者がたくさん描かれていたことにも今の自分の現実を突きつけられたようで落ち込みました。
まだ50代。外では姿勢を正して大股で颯爽と歩きたいと考えています。しかし、50代は足腰の筋力低下や運動不足が原因で、小さな段差につまずくことが増えるのだそうです。これを機に、私は隙間時間にスクワットをするようになりました。
医師による解説:50代の転倒、翌日の激痛と正しい処置
50代は筋力低下により、ささいな段差でも転倒しやすくなります。直後に痛みがなくても、翌日以降に悪化するケースは多いため、受診の目安と正しい応急処置を知っておきましょう。
放置は厳禁!早めに受診すべき5つのサイン
転倒後に、腫れや熱感が強くなる、痛みが時間とともに増す、歩きにくい、体重をかけられない、関節が曲げ伸ばししづらいといった症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。見た目に大きなあざがなくても、靭帯損傷や骨のヒビが隠れていることがあります。特に翌日以降に症状が悪化してきた場合は、自己判断せず受診することが大切です。
回復を早めるための正しい応急処置とは
まずは患部を無理に動かさず、「安静・冷却・圧迫・挙上(患部を心臓よりも高く上げること)」をおこないましょう。氷のうや保冷剤をタオルで包み、1回15〜20分程度冷やすと、腫れや痛みを抑えやすくなります。足の場合は、心臓より高い位置に上げて休むのがおすすめです。受傷直後の入浴やマッサージ、飲酒は腫れを悪化させることがあるため控えましょう。
50代に多い「筋膜損傷」と筋力低下のリスク
骨に異常がない場合でも、筋肉を包む「筋膜」を傷めると激痛が生じます。50代は足を持ち上げる筋力が衰え、わずかな路面の凹凸に足を取られやすくなる時期です。今回のケースのように痛みが引いた後は、再発防止のためにスクワットなどで足腰を鍛え、日常から「足が上がりにくくなっている可能性」を意識することが重要です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
著者:あらた繭子/50代女性/フリーライター。1999年生まれの息子と2005年生まれの娘をもつフリーライター。長年にわたる無茶な仕事ぶりがたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。目下の癒しは休日のガーデニングと深夜のKPOP動画視聴。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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