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「スッキリさせたい」便秘薬を増やして服用した夜。おならだと思い行動した結果【医師解説あり】

そのころの私は、便秘が続いておなかの張りが気になり、どこか落ち着かない気持ちで過ごしていました。なかなかすっきりしない状態が続き、早くラクになりたいという思いばかりが強くなっていたとき、思いも寄らない出来事を経験することになります。【医師解説つき】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師渡海義隆先生
半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長

日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。2008年筑波大学医学専門学群卒業。国内有数のがん専門病院や消化器クリニックで研鑽を積み、2024年に半蔵門 渡海消化器内視鏡クリニックを開院。AIを用いた食道がん・胃がんの研究にも携わり、現在は内視鏡診断・治療をはじめ幅広い消化器疾患の診療に注力している。
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便秘が続いた夜

私はもともと便秘気味で、普段から病院で処方された下剤を飲んでいます。それでもその日はなかなか出ず、おなかの張りも気になっていました。「明日もこのままだったら嫌だな」と不安になり、どうにかスッキリしたい気持ちが強くなります。

 

そこで寝る前に、自己判断で量を増やして服用しました。これで朝にはラクになるかもしれない、そんな期待もありました。

 

夜中のおなかの異変

ところが夜中になると、おなかの中が急に動き出したような感覚がありました。布団の中でおなかがグルグルと鳴り続け、その音が気になって何度も目が覚めてしまいます。

 

さらにおならも止まらず、「こんなに反応するんだ」と少し戸惑いました。おなかの調子が落ち着かず、なかなか眠れない時間が続きました。

 

 

朝方の出来事

夜中続いていたおなかの音やおならは、朝方になってもまだ落ち着かない感じがありました。そのとき、またおならが出そうな感覚があったので、「またさっきと同じかな」と思ってしまいました。

 

ところが実際にはおならではなく、そのまま下してしまったのです。おならだと思い込んでいた分、自分でも驚いてしまい、かなり焦りました。

 

まとめ

今回の件で、焦りからくる自己判断がいかに危険かを痛感しました。早くスッキリしたい一心でしたが、体は正直で、無理な刺激を与えればその分トラブルとして返ってきてしまいます。便秘がつらいときこそ、自分の判断で薬を調整せず、医師に相談して自分に合ったペースを見つけることが、結果的に体への負担を減らす近道なのだと学ぶことができました。

 

医師による解説:自己判断での薬の増量が危険な理由

スッキリしたい一心での自己判断が招いた今回のトラブル。おならと下痢を見誤る医学的な理由や、処方薬を勝手に増やすリスクについて、医師の視点から詳しく解説します。

 

自己判断による増量の危険性

便秘薬には、便をやわらかくする薬、腸管内の水分を増やす薬、腸を刺激して便を出しやすくする薬など、さまざまな種類があります。

 

特に刺激性下剤は、腸を刺激して動きを強めることで排便を促す薬です。そのため、自己判断で量を増やすと腸が過剰に刺激され、腹痛や下痢を起こすことがあります。症状が強い場合には、脱水や電解質異常につながる可能性もあるため、医師の指示なく増量することは避けましょう。

 

夜中の異変、腹鳴・おならの正体

便秘薬の作用が強く出ると、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が急に活発になることがあります。その結果、腸内のガスや便が急速に移動し、おなかがグルグル鳴ったり、おならが増えたりすることがあります。これは、腸が強く動いているサインの一つと考えられます。

 

「おなら」と「下痢」を見誤るメカニズム

便秘薬の影響で便が急にやわらかくなったり、水分を多く含んだ状態になったりすると、直腸付近でガスと液状の便が混ざりやすくなります。

 

通常は、肛門周囲の感覚や肛門括約筋の働きによって、ガスなのか便なのかをある程度識別し、ガスだけを出すように調整できます。しかし、急な便意や下痢がある場合には、その識別や制御が間に合わず、おならだと思って力を抜いた際に液状の便まで出てしまうことがあります。今回のようなハプニングは、こうした仕組みで起こると考えられます。

 

正しい対処法とアドバイス

「薬を飲んでも出ない」と感じるときは、薬の種類や量が合っていない場合や、便秘のタイプに合った治療ができていない場合があります。便秘には、排便回数が少ないタイプ、便は直腸付近まで来ているのに出しにくいタイプ、過敏性腸症候群に伴うタイプ、薬剤や病気が関係するタイプなど多岐にわたります。

 

処方時に調整方法を指示されている場合を除き、自己判断で薬を増やすのではなく、主治医に相談して薬の種類や量を見直してもらうことが大切です。強い腹痛、嘔吐、血便、発熱、急に便やガスが出なくなった場合などは、深刻な病気が隠れていることがあるので、早めに医療機関を受診しましょう。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:渡海義隆先生(半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長)

著者:山口美恵子/30代女性・主婦

イラスト:はせがわじゅん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)

 

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