背中のできものを軽く見た私
母の背中を確認すると、大きめのニキビのようなものができていました。
小さな穴があいていて、私はそういうものをつい絞りたくなるタイプだったこともあり、「絞ったら芯みたいなものが出そうだから、絞るよ」と一応確認。
母の了承を得て、私はかなり気軽な気持ちでそのできものを絞りました。
顔面を直撃した強烈な液体
すると次の瞬間、「ピャーッ」と勢いよく、しかも信じられないほど臭い液体が一直線に飛び出し、私の顔面を直撃したのです。あまりのことに思わず「うっ」となりながらも、臭すぎて逆に笑いが込み上げ、一度顔を洗いに行きました。
とはいえ、まだ中にたまっていそうな気配があったので、そのまま終わるわけにもいきません。私は両鼻にティッシュを詰め、マスクをつけ、使い捨てのビニール手袋まで装着して再び挑むことにしました。
ところが、そんな完全防備もむなしく、においは鼻栓もマスクも軽々と突き抜けてきます。私は嗚咽しそうになりながら、でもおかしさもこらえきれず、半ば笑い、半ば苦しみながらなんとか絞り切りました。
通院後もしばらく続いた任務
その日はそれで任務完了だと思い、母には翌日皮膚科を受診するよう伝えました。「これでようやく終わった」と思っていたのですが、実際はそう甘くありませんでした。
皮膚科では粉瘤(ふんりゅう:皮膚の下に袋状のものができ、そこに角質などがたまる良性の皮膚腫瘍)と診断され、「自分でつぶさないでくださいね」と言われたそうです。
通院後もしばらくは中の内容物が出ることがあり、そのたびに薬を塗る係を担うことになったのは私でした。
その後の数日も、私は毎回ほぼ完全防備で対応しました。それでもにおいの破壊力は強く、込み上げる気持ち悪さと笑いを何度も行き来しながら、どうにか任務を遂行しました。
母は今も健在で、この話になると2人で大笑いします。もし将来、母を見送る日が来たとしても、この「粉瘤事件」のことを思い出せば、悲しみが少しやわらぐ気がしています。
まとめ
あのときは本気で大変だったのに、時間がたつと家族で笑い合える思い出に変わるのだと感じています。強烈すぎる出来事だったからこそ忘れられず、今では母が元気でいてくれることのありがたさまで思い出させてくれる、わが家ならではの記憶になりました。
医師による解説:粉瘤と皮膚の炎症
背中などにできるしこりの中には、粉瘤のように皮膚の下に老廃物がたまるものがあります。炎症を起こすと強いにおいや分泌物を伴うこともあり、気になる場合は早めに皮膚科で相談することが大切です。
粉瘤はどんなもの?
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、角質や皮脂などがたまってできる良性のしこりです。背中や首、顔などにできることがあり、中央に小さな開口部が見られる場合もあります。
炎症が起きるとどうなる?
粉瘤に炎症が起こると、赤みや腫れ、痛みが出るほか、内容物が出て強いにおいを伴うことがあります。見た目がニキビに似ていても、状態によっては治療が必要になることがあります。
無理に触らず受診を
気になって自分で押したりつぶしたりすると、炎症が強くなったり、細菌感染を起こしたりすることがあります。繰り返す場合や分泌物が出る場合は、自己処置を続けず、皮膚科を受診しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※AI生成画像を使用しています
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:木村アイナ/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
関連記事:「パチン!」できものをつかんだ瞬間に破裂!中から出てきた米粒より小さい謎の粒と判明した病名
関連記事:「ニキビだと思って放置」できものが腫れて激痛も!受診後に切開することになったできものの正体は
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!