しこりが赤く腫れ、痛みまで
30代のころ、首の後ろに小さなできものができて、触るとしこりのように感じました。最初は痛みもなく「大きめのニキビかな」と放っておいたのですが、数カ月で徐々に大きくなり、ある日、強い赤みと腫れ、そしてひどい痛みに襲われました。寝返りを打つだけでもズキズキして仕事に集中できず、意を決して皮膚科を受診しました。
受診するとすぐに切開することに
受診の結果は「粉瘤(ふんりゅう:皮膚の下に袋状ののう胞ができ、皮脂や角質がたまる状態)が炎症を起こしている」という診断で、すぐに切開して膿を出す処置を受けました。処置は短時間で終わったものの、膿のにおいが強く、長く放置してしまった自分を悔やみました。通院を続けながら、炎症の不快さと後悔が心に残りました。
手術で完治するまでの道のり
その後も通院を重ね、最終的には根本的な切除手術を受けて完治しました。医師からは「粉瘤は自然には消えないので早めに受診したほうがいい」と教わり、小さな体の変化を軽視しない大切さを痛感しました。今では違和感を覚えたらすぐに相談するようにしており、体調の小さなサインを無視しない姿勢を心がけています。
まとめ
小さな違和感を見過ごした結果、長引く痛みと手術を経験しました。あのときの後悔があるからこそ、今は違和感を放置せず早めに受診しています。自分の体に素直に向き合うことが、後の安心につながると強く実感しました。
【久野先生からのアドバイス】
粉瘤は、内部の袋(嚢胞)ごと除去しない限り、自然に治ることはほとんどありません。炎症や強い痛みがある場合は、まず診察を受けて切開・排膿や抗菌薬などの急性期対応をおこない、炎症が治まった後に根治的な切除を検討します。自己診断でつぶしたり放置したりせず、早めに専門医を受診してください。粉瘤は意外とよくある疾患で、繰り返すことが多いので、しっかり切除して根治できると安心です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:赤丸ゆうき/40代・公務員
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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