レン君は、些細なことで癇癪を起こして泣きわめく、いわゆる「イヤイヤ期」。アイさんはなるべく穏やかに向き合う育児を心がけていました。
しかしある日、義母が買ってきた洋服をレン君が嫌がって大泣き。義母から「甘やかしすぎ」と言われ、アイさんは落ち込んでしまいます。その後、レン君と三輪車で買い物へ出かけますが、途中で遊び始めてなかなかスーパーへたどり着けません。到着後も「キャラクターカートに乗りたい」と騒がれ、アイさんは「私の育て方のせい?」と不安に。
そんな中、少し目を離した隙にレン君がカートから抜け出してしまいます。泣きそうになりながら探し回ったアイさんが見た光景は……。
よその子のカートに手を伸ばす息子















レン君は、見知らぬ女の子からカートを無理やり奪おうとしていました。アイさんは急いで止めようとしますが、レン君は泣きわめいて大暴れ。その拍子に、レン君の手がアイさんの頬に思いきり当たってしまいます。
カッとなる気持ちを必死に抑えながら、アイさんは女の子とその親に謝罪しました。
「もういい加減にして……」
アイさんは、レン君に対してうんざりした気持ちを抱いてしまうのでした。
◇ ◇ ◇
2歳前後の子どもは、自分の気持ちを言葉でうまく伝えられず、泣いたり癇癪を起こしたりして表現することがあります。いわゆる「イヤイヤ期」は発達の過程で見られる姿のひとつですが、毎日向き合う保護者にとっては、心身ともに大きな負担になることも少なくありません。
今回のアイさんのように、「自分の育て方が悪いのでは」と不安になったり、子どもに対してつらい気持ちを抱いてしまったりすることは、決して特別なことではありません。子どものために何とかしたいと思っているからこそ、思いどおりにいかない状況に苦しくなってしまうこともあるでしょう。大切なのは、保護者自身が必要以上に自分を責めすぎないことです。
気持ちが限界に近いと感じるときや、子どもへの関わり方に悩むときは、家族や周囲の人に助けを求めるだけでなく、かかりつけ医や自治体の子育て相談窓口、保健センター、児童相談所相談専用ダイヤル(0120-189-783)、親子のための相談LINEなどを利用することも選択肢のひとつです。ひとりで抱え込まず、親も子どもも少しラクになれる方法を見つけていけるといいですね。
監修:塩﨑尚美先生(臨床心理士)日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授
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