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支配人「ウェディングケーキは出せません」新婦「最低の式場!」⇒まさかの原因が発覚し、新郎激怒!

以前、私は結婚式場で披露宴サービスの仕事をしていました。これまでたくさんの結婚式を担当してきましたが、今でも忘れられない披露宴があります。その日の新婦は、とにかく“理想の結婚式”へのこだわりが強い人で、現場はかなり振り回されていました。ただ、披露宴中にあんなトラブルが起こるなんて……思ってもみませんでした。

“映え”が最優先の新婦

その新婦は、SNSで見た海外風ウェディングに憧れているようで、スタッフの間でも、「かなりこだわりの強い花嫁さんらしい」と話題になっていました。実際、式直前になっても装花や演出の変更が続いていたようで、スタッフ用の進行表にも何度か修正が入っていました。

 

そして迎えた式当日。準備でバタつく中、新婦からは直前まで細かな調整の相談が続いていました。

 

「高砂のお花、もう少し広げたほうが映えそうかなって♡」
「ケーキ入刀、カメラの位置はこっちでお願いします!」

 

決して大きな変更ではありませんでしたが、そのたびに介添えスタッフやプランナーを通じて要望が入り、現場スタッフたちは慌ただしく対応に追われていました。

 

ただ、変更が重なったことで現場はかなりギリギリの状態に。そんな中でも、新婦は少しでも思い通りにならないことがあると、「えっ、聞いてたのと違うんですけど……」と、不満そうな表情を見せ、会場全体にもピリついた空気が広がっていったのです。

 

ウェディングケーキはどこに!?

問題が起きたのは、披露宴後半のことでした。お色直しを終えた新郎新婦が再入場すると、会場は大盛り上がり。そのままゲストとの写真撮影や歓談が始まり、本来ならこのあと、ケーキ入刀へ進む予定でした。

 

しかしその少し前、私はバックヤードでケーキの異変に気づいていたのです。その日使われる予定だったウェディングケーキは、新婦こだわりの外部パティスリーによる持ち込みケーキ。
披露宴会場へ運ぼうとしたとき、私はケーキ上段の装飾が、事前に共有されていた写真と微妙に違っていることに気づきました。しかも近づくと、ふわっと独特な香りがします。

 

「こんな装飾、あったっけ……?」嫌な予感がして、私はすぐ支配人へ報告しました。すると支配人も表情を変え、急いで館内パティシエへ確認を依頼。
その結果、ケーキに事前確認されていない海外製の装飾菓子が追加されていることが判明したのです。しかも原材料表示がなく、安全確認もできない状態でした。

 

支配人は即座に、「このまま提供はできない」と判断。ただ、お色直し直後の新郎新婦はゲスト対応中で、すぐに事情説明できる状況ではありませんでした。そのため私たちスタッフは、司会者やプランナーと連携しながら、大慌てで進行を立て直していたのです。

 

ところが、そのとき――。本来ならウェディングケーキが置かれているはずの台座が空になっていることに、新婦が気づきました。

 

「えっ……どういうこと!?次、ケーキ入刀のはずだけど……」と、新婦が小声でつぶやきました。プランナーが慌てて「実は確認事項がございまして……」と説明しようとしますが、新婦は聞く耳を持ちません。

 

そして、「最低!一生に一度なのに!こんな式場、SNSで全部書きますから!」と、プランナーへ詰め寄っていたのです。

 

“消えたケーキ”の真相が暴かれ…

その後、支配人が静かに新郎へ近づき、「少しご説明したいことがございます」と伝えました。異変を感じ取った新郎は、新婦をなだめながら、二人そろってバックヤードへ移動。私もケーキ担当として、その場に立ち会うことになりました。

 

支配人は落ち着いた口調で、「ケーキに、事前確認されていない装飾菓子が追加されていました」と説明。さらに、追加されていた海外製菓子には原材料表示がなく、安全確認ができない状態だったことも伝えました。

 

すると新郎が、「……追加されていたって、どういうことですか?」と困惑した表情で新婦を見ました。新婦は気まずそうに目をそらしながら、「でも、ちょっと飾りを足しただけだし……そのほうがかわいかったから……」と小さな声で答えたのです。

 

その瞬間、新郎が「お前、何考えてんだよ!」と声を荒らげました。実は新郎の母親には、特定の食物アレルギーがあり、披露宴の料理も式場側が細かく確認しながら対応していたのです。

 

だからこそ、新郎は“原材料不明の食品を勝手に追加する危険性”をすぐ理解したのでした。

 

「式場の人たち、ずっと確認してくれてただろ?なんで勝手なことするんだよ!」――それまで強気だった新婦も、ようやく事態の大きさを理解したのか、何も言い返せなくなっていました。

 

新郎新婦はその後…

支配人は最後まで騒ぎを大きくしないよう配慮し、披露宴はデザートプレートを使った演出へ変更。ゲストにも大きな混乱を見せることなく、なんとか最後まで進行することができました。

 

後日、新郎新婦はそろって式場へ謝罪に来ました。新婦は「かわいくしたい気持ちばかりが先走ってしまっていました……」と反省した様子で頭を下げ、新郎も「スタッフのみなさんには、本当にご迷惑をおかけしました」と何度も謝っていました。

 

そんな二人に対し、支配人は最後まで責めることなく、「無事に式を終えられたことが何よりですよ」と穏やかに声をかけていたのが印象的でした。

 

あの日の出来事を通して私は、結婚式は“完璧な演出”だけで作られるものではないのだと感じました。周囲への思いやりがあってこそ、本当に素敵な一日になるのかもしれない――そう痛感した出来事でした。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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