しかし夫には、ひとつ大きな問題がありました。ギャンブルが大好きなのです。
夫のギャンブル癖
夫はもともとギャンブル好きでしたが、結婚してからは私がお金を管理することになり、お小遣いの範囲内で楽しんでいました。ところがあるときから、こっそりとパチンコ通いを再開した様子。
念のため、わが家にあるキャッシュカードと通帳はすべて、鍵付きの引き出しにしまっておきました。
夫の怪しい行動
ある時期から、夫は「仕事上の付き合い」と言って、飲みに行くことが増えました。
怪しいと思っていたところ、夫のバッグからキャバクラのレシートが出てきたのです。
問い詰めると、夫はひとりでキャバクラに通っていたことを白状しました。どうやらパチンコで勝ったお金を使っていたようです。
正直、ショックでした。ギャンブルだけでもうんざりしていたのに、そのお金でキャバクラまで通っていたなんて……。「仕事の付き合い」なんて嘘までつかれていたことに腹が立ち、夫への不信感はどんどん大きくなっていきました。
そんな中、義母が突然ふらっと家に遊びに来ました。義母にも浪費癖があり、よくパチンコに行っている人です。
その日、義母はわが家でお茶をして、たくさん喋って満足したのか、夕方ごろには慌ただしく帰っていったのですが、ソファに置いたバッグをそのまま忘れて帰ってしまいました。私は義母に連絡し、後日取りに来ることになりました。
夫から衝撃的な告白
ある日、夫が落ち着かない様子で、こう言いました。
「ごめん。200万使っちゃった……」
「娘の進学用の金だよな? でも、パチンコで取り返せると思ったんだ……」
頭が真っ白になりました。娘のために、私は節約してパートも頑張ってきたのに……。
慌てて通帳を確認したものの、なぜか残高は減っていません。
どのカードを使ったのか聞くと、夫は言いました。
「リビングに置いてあったバッグのカードケースから持ち出したんだ」
夫は、リビングに置いてあった財布を私のものだと思い込み、中に入っていたカードを持ち出したそうです。その財布は、義母が忘れていったバッグの中に入っていたものだったのです。しかも、偶然にも暗証番号がどちらも夫の誕生日だったことで、引き出せてしまったようでした。
決別を決意した瞬間
そのとき、ちょうど義母がバッグを取りに来ました。私が夫から聞いた話を、そのまま伝えると、夫はうつむき、義母は真っ青に……。
「え……ウソでしょ? それ、本当なの!? それ、お父さんの遺産の残りなのよ!」
夫も慌てた様子で、「母さんの金だとは思わなかったんだ……娘の金だと思って……」
その言葉を聞いて、私は言葉を失いました。
夫は娘の進学資金だと分かったうえで手を付けようとした―――
私はこのとき、この人とはもう一緒にいられないと思いました。
今回は娘のお金ではありませんでしたが、自分の娯楽のために娘の将来のためのお金を盗もうとした夫を、もう信用することはできません。今後、一緒に暮らし続けたとしても、いつお金を盗まれる分からず、疑心暗鬼になりながら生活するなんてまっぴらです。
私は、夫にその場で離婚を告げました。夫も義母も、さすがに私を止めることはできず、弁護士を通して養育費についてもきちんと取り決め、娘と家を出ました。
ギャンブル夫の自業自得な末路
後から聞いた話では、義母は残っていた遺産を失ったため、元夫に頼るしかなくなったそうです。ところが元夫もギャンブル癖をやめられず、二人はお金のことで毎日のように言い争っているのだとか。
元夫からは離婚後、「悪かった。戻ってきてくれないか」「五千円でいいから、貸してほしい」などと何度も連絡がありました。でも、お金を貸すつもりも、戻るつもりもさらさらありません。
私は娘と実家に戻り、新たなスタートを切りました。今は、とても穏やかな日々を送っています。人のお金も信頼も軽く扱った結果が、今の二人なのでしょう。私はもう過去を振り返らず、娘と二人で幸せな未来を築いていこうと思います。