ナフサ不足でバナナがスーパーから消える!?

先日Xで「スーパーのバナナがえげつない緑色のまま並んでいた。ナフサ供給が不安定になっているのと関係あるのかな」という投稿がバズっていました。
一体どんなつながりがあるのか気になりますよね。
海外から輸入されるバナナは害虫が入り込むのを防ぐため、熟す前の緑の状態で日本に持ち込まれます。
その後「エチレンガス」を与えて、一気に黄色く熟させて(追熟)から出荷されます。
このエチレンガスの原料こそが、石油から作られる「ナフサ」。しかし現在、中東情勢の悪化によって入手困難になるのではないかと言われているんです。

バナナ自身からもエチレンガスは出ますが、ムラなく一斉に熟させるために、エチレンガスを使った追熟が行われています。つまりこういうことです。
ナフサ不足→エチレンガスの供給に影響が出る可能性→お店に出せる状態まで黄色く熟成できない恐れも!
現時点で「緑のバナナが並んでいるのはナフサ不足のせい」と言い切ることはできません。ただ、中東情勢が改善しないとかつてないピンチに直面しているのは間違いなさそうです。
果物の卸売りを行う企業によると、このまま供給不足が長引くと出荷できなくなる恐れもあるとか……。一日でも早く事態が落ち着いてほしいですね。
緑色でも食べられるの?

実は今回の騒動に関係なく、未熟なバナナがスーパーに並ぶことは珍しくありません。
たとえば、店頭に並び始めたばかりのものは両端が少し緑色。またお盆の時期には、お供え物用として緑色のバナナが売られています。
「黄色くなってないと食べられないんじゃ?」と思うかもしれませんが、緑のままでも大丈夫!
熟し具合によって味や適した食べ方が変わります。
- 完全な緑色→かたいので生食は不向き。加熱調理がおすすめ
- うっすら緑がかったもの→生食OK!少し歯応えがあり、甘さ控えめ
大手青果メーカー『Dole(ドール)』では、完全に緑色の「Doleグリーンバナナ」を販売していたこともあるんです。
グリーンバナナはじゃがいもや栗に似たホクホク食感で、甘みや香りがほぼなく、くせがない味わいなのだとか。
ドールの公式サイトでは、この商品を使った味噌汁やカレーのレシピが紹介されていましたよ。
数日で黄色に!バナナは家でも熟します

未熟なバナナを買ったものの「やっぱり甘くてやわらかい方が良い!」と思うこともありますよね。
そんなときは、常温で風通しの良い場所に数日間置くのがおすすめ。
先ほど触れた通り「エチレンガス」はバナナ自身からも出ているので、置いておくとだんだん黄色く熟していきます。
熟すにつれて味わいが変化するので、食べ比べてみるのも楽しいですよ。
- 両端に緑色が残っている状態→甘さ控えめでさっぱり
- 全体が黄色く熟した状態→甘みと酸味のバランスが良い
- 茶色の斑点が出てきた状態→豊かな香りと濃厚な甘み
野菜室で長持ち!正しい保存法

緑色のバナナを買ったときは、熟してから野菜室に入れて保存するのがおすすめ。暖かい国の果物なので、冷やすと熟成が止まって甘くならないんです。
熟すまでは常温で

まずは袋から取り出して、直射日光の当たらない14〜20℃くらいの風通しの良い場所に置きましょう。袋に入れたままだと湿気がこもってカビの原因になるので要注意!

このときバナナスタンドを使うか、カーブしている部分を上にして置くと良いですよ。逆向きに置くと、接地面がつぶれて傷みやすくなります。
熟したら切り離して野菜室へ

好みの熟し具合になったら1本ずつ切り離し、ポリ袋に入れて野菜室へ。房のままだとバナナ同士がエチレンガスを出し合って、どんどん追熟が進んでしまいます。
2〜3週間を目安に食べきりましょう。

ちなみに我が家では『ダイソー』の「抗菌機能付鮮度保持キッチンパック」に入れています。
エチレンガスを吸収して湿度を適度に保つ素材で作られているので、普通のポリ袋よりも長持ちしますよ。
熟す過程を楽しもう!
ナフサ不足とバナナが関係しているなんてちょっと意外ですよね。
緑のものしか売られていなくても、常温で置いておけば自然に熟していくから大丈夫。日が経つにつれて増していく甘みや食感の変化を堪能してみてくださいね。