夫が大切にしているもの
私と夫は結婚してから比較的すぐに家を建てました。
私たちの家の裏にはおばあちゃんがひとりで暮らす大きな家があり、みかんやすもも、きんかん、柿といったいろいろな木が生えています。おばあちゃんには、「私ひとりでは食べきれないし、庭に枝が出たりして迷惑をかけているから、遠慮なく採っていいよ」と声をかけてもらっていました。
そのことがきっかけで、夫は「あること」を始めようと、ネットなどで調べていたようです。
その「あること」とは、おばあちゃんの家の庭で採れた果物で「自家製酵母」を作ること。
夫が、大切にしてかわいがっているものとは「みかんで作った自家製酵母菌」なのです。
夫が見せた姿に…一番の衝撃
どのように大切にしているかというと、まず起きたら台所へ行き、瓶の中にある酵母の様子をチェック。夫が瓶(の中の酵母)に向かって「元気か~?」と話しかけている姿を見たときは、本当にびっくりしました。
酵母を冷蔵庫に入れ忘れた際などは、夫から「酵母の瓶を冷蔵庫に入れてほしい」という電話までかかってくることも。
私はもともと大雑把な性格で、何かを大切にゆっくり育てたり、細かくチェックすることが苦手です。そのため、「そこまで……?」と夫の酵母への愛が理解できませんでした。
週1、2回の楽しみ
そんな夫は、週に1、2回ほど、この酵母を使って自家製酵母パンを作ってくれます。
最初は、夫の酵母への愛も理解できませんでしたし、台所を占領されるのも嫌な気持ちがあったのですが、夫が大事にしている酵母を使って作ったパンはとてもおいしくて、私は食べることが大好きなので、手作りパンを食べられることがうれしいです。
結婚してから、夫が「酵母をペットのように扱う」という意外な一面を目の当たりにしました。正直、今もそこまで理解はできているわけではないものの、意外な一面のおかげでおいしいパンを食べることができ、自家製酵母についても学ぶことができました。これは結婚生活の彩りでもあると思うので、夫には感謝したいなと思っています。
著者:松谷えりな/30代女性・4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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