震え上がった謎のメッセージ
その日の昼休憩中、私はK子とLINEで真面目な業務連絡をしていました。「例の資料は今日中に仕上げて」「この間の資料は詰めが甘かったから注意して」
的確で厳しい指示が続く中、返信しようとした私の目に、信じられない言葉が飛び込んできました。
「A君いまなにちてるんでちゅか? おりこうさんにちてましたか?♡」
「え……これ、私宛てで合ってる!?」さっきまでの厳しいK子とのあまりのギャップに、私は思わず固まってしまいました。すると次の瞬間、メッセージはスッと消え、「送信を取り消しました」という表示に変わりました。
どうやら誰かへの激甘LINEを誤爆したようです。けれど、職場ではいつもキリッとしている彼女が、こんな言葉を送る相手とは一体……!?
激甘メッセージの真相とは?
メッセージは見ていないフリをすることに。そして、午後の業務中。少し疲れた様子の後輩が「この作業、しんどいです〜。早く帰りたい」とこぼした瞬間、いつものクールなK子がピシャリと注意しました。
「ちょっと! 甘えたことばかり言ってるなら帰ってもいいよ! さっさと手を動かして!」
その言葉を聞いた瞬間、私は心の中で思わず「ギャップがすごい!」とツッコミを入れてしまいました。でも、普段はきびきびと仕事をこなすK子だからこそ、気を許した相手の前ではあんなふうに甘えるのかもしれない。そう思うと、少しだけK子をかわいらしく感じてしまいました。
後日、別の同僚から「K子さん、ああ見えて家ではすごい愛夫家で、旦那さんにデレデレらしいよ」という噂を聞き、私の中で点と点がつながりました。「A君」は旦那さんの名前で、あのときの誤爆LINEは旦那さんに宛てたものだったのです。
仕事や育児で常に気を張っているからこそ、気を許せる旦那さんの前では、とことん甘えたいのかもしれません。K子の職場での威厳を守るため、私は今日も本人には何も言わず、心の中でこっそりツッコミを入れるだけにしています。
他人の思わぬ秘密や意外な一面を偶然知ってしまったとき、あえて「見て見ぬふり」を貫き通すことも、大人の人間関係を円滑にするやさしさなのかもしれないと学んだ出来事です。
著者:高橋蘭子/40代女性/パート主婦。21歳、19歳、15歳の母。結婚22年目。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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