思った以上の人数に緊張
祖父が亡くなったとき、家族葬をすることになりました。私は家族葬と聞いて、身内だけで静かにおこなうものだと思っていました。ところが祖父は7人きょうだいで、その子どもたちまで集まると、思っていたよりずっと多くの親族が会場に集まりました。
久しぶりに顔を合わせる親戚も多く、私はそれだけで少し緊張していました。静かに祖父を見送りたいと思う一方で、会場の空気にのまれそうになっていたのを覚えています。
焼香を何度も確認
お葬式の場で失礼があってはいけないと思い、先に集まっていた家族やいとこと一緒に、宗派に合った焼香の作法を調べました。回数はこれで良いのか、順番は間違っていないか、何度も確認していたのです。
「家族葬だから細かいところは気にしなくてもいいよね」と話してはいたものの、私はどうしても気になってしまいました。せっかく祖父を見送るのだから「きちんと焼香をしたい」と、間違えたくない気持ちは大きくなるばかりでした。
抱っこのまま焼香をすることに
ところが、焼香の順番が近づくころ、抱っこしていた生後3カ月の息子がぐずり始めました。長く座っていたこともあり、慣れない空気に疲れてしまったのだと思います。泣き出しそうな息子をあやしながら待つうちに、さっきまで確認していた作法にも自信がなくなっていきました。「何度も確認したのに……」と、私は心の中で何度も繰り返していました。
そして自分の番が来たとき、私は息子を抱っこしたまま前に出るしかありませんでした。静かな会場で親族に囲まれ、自分たちだけが騒いでいるように感じて、ますます焦ってしまいました。結局、確認したとおりにはできず、気付けば無意識に自分流の焼香になってしまっていたのです。
まとめ
事前に作法を調べることはもちろん大切ですが、小さな子どもを連れているときは、予期せぬ事態で計画どおりにいかないこともあるのだと痛感しました。知識としての作法だけでなく、「もし子どもが泣いたらどう動くか」といった当日のシミュレーションまで含めて準備しておくことが、心の余裕につながるのだと学んだ出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小道 華/20代女性・主婦
イラスト:ふるみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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