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夫「余命半年の嫁とは離婚!看取りはごめん」私「私じゃなく祖母だけど?」浮気相手から証拠が自爆送付された結果

長年連れ添った夫と、これからも平穏な日々が続いていくとばかり思っていました。しかしある日突然、夫から「お前にはもう先がないから離婚だ」と、身に覚えのない理由で冷たく切り捨てられてしまったのです。血の気の引くような裏切りに絶望する私のもとへ、今度は夫の浮気相手を名乗る人物から信じられない連絡が入ったときのことです……。

ある日突然の「離婚してくれ」

その日、夫は仕事から帰るなり、私の前に座りました。そして、いきなり頭を下げたのです。

 

「いきなりで悪いんだが、離婚してくれ」

 

私は何を言われたのか理解できませんでした。急に離婚と言われても、心当たりがまったくありません。


戸惑う私に、夫はたたみかけてきました。


「お前が隠してることは知ってるぞ。余命半年の病気を隠してたなんて、なんで俺に言わなかったんだ」


私は耳を疑いました。私が病気? 余命半年? まったく身に覚えのない話です。「とぼけるなよ」と夫は続けます。

 

「最近、お前ずっと病院だの実家だのと連絡してただろう。この前なんて、母親との電話で『入院』とか『付き添い』とか言ってたよな。しかも『本人にはまだ言えない』って。あれだけ聞こえれば、誰だってわかる。余命半年って言葉も、はっきり聞こえたんだぞ」


ここで、ようやく事情が見えてきました。確かに私は数日前、自分の部屋で母と長電話をしていました。けれど、その内容は——。思えば夫は、もともと病気や介護の話題を嫌う人でした。私が祖母の入院を口にしても、いつも興味がなさそうに聞き流していたのです。だから、断片だけを都合よくつなげて、思い込んでしまったのでしょう。


説明しようとした私を、夫はさえぎりました。

 

「言い訳は聞きたくない。俺はもう決めたんだ」

 

そして信じられない言葉を口にしたのです。

 

「実はもう、俺には次の人がいる。23歳の女性だ。俺はお前と離婚して、彼女と結婚する」


浮気。その二文字が頭に浮かんだ瞬間、足元が崩れていくような感覚がありました。

 

 

「看取りはごめんだ」と笑った夫

私が「それ、浮気って言うんじゃないの」と返すと、夫は悪びれもせずに言いました。

 

「お前だって病気を隠してたんだから、俺だけ責められる話じゃないだろ。病気のお前に、慰謝料なんて請求する余裕もないだろうし。穏便に別れたほうが、お前のためなんだよ」

 

夫の中では、私は病気で反論する気力もなく、慰謝料や財産分与を争う余裕もない存在になっていたのだと思います。だからこそ、今なら自分に有利に別れられると考えたのでしょう。

 

私が病気で弱っていると決めつけ、強くは出てこないと見下している。そういう口ぶりでした。

 

夫はさらに、当然のように言いました。

 

「余命半年なら、この先は入院や介護で、金も手間もかかるんだろ? 俺はそんな負担を背負いたくないんだ」

 

その言葉で、夫が何を恐れているのかがはっきりわかりました。私の体を心配しているのではなく、病院代や介護、看取りに自分が巻き込まれることだけを嫌がっているのです。

 

そして、血の気が引くのを感じました。夫が、こう言い放ったからです。


「病気で余命半年のお前には、もう先がないから離婚だ。看取りとかマジ勘弁」

 

笑いながら口にされたその言葉に、私は息ができなくなりました。手の先が震え、胃のあたりが重く沈んでいくのがわかりました。長年連れ添った相手が、私の命を「面倒なもの」として切り捨てた瞬間でした。


けれど、私はここで、ある一点に気づきました。夫は決定的な勘違いをしているのです。私は、できるだけ静かに言いました。


「……看取りって、祖母の話だよ?」


夫の表情が止まりました。「え?」と、間の抜けた声がもれます。


「余命半年なのは、私の祖母。私じゃないから」

 

私がそう告げると、夫は目に見えて動揺し始めました。

 

「で、でも、電話で……自分の部屋でコソコソと」

 

私は順を追って説明しました。あの長電話は、遠方で暮らす祖母の容態について、母と話していたものでした。なかなかお見舞いに行けないこと、付き添いや入院手続きを母が一人で抱えていること。「本人にはまだ言えない」というのも、祖母自身に余命を伝えていないという話です。疲れている母の話を聞いてあげたくて、つい長くなる。だから自分の部屋で話していただけなのです。


夫の顔から、みるみる血の気が引いていきました。

 

 

「冗談だった」と逃げた夫

勘違いだとわかった夫は、しばらく黙り込みました。視線がスマホへ何度も泳ぎます。浮気相手との結婚計画が根本から崩れたことに、ようやく気づいたのでしょう。やがて夫は、苦し紛れにこう言いました。

 

「いや待って、これは冗談だから」


私はあきれて言葉が出ませんでした。離婚も浮気も全部冗談だと、夫は必死に繰り返します。

 

「お前が病気だと思ってたから、ちょっと悪ノリしちゃっただけ」

 

けれど、23歳の浮気相手のことまで自白しておいて、冗談で済むはずがありません。私がさらに問いつめると、夫は「仕事で呼ばれた」と言って、逃げるように出ていきました。

 

「冗談のつもりがスベっちゃったな」

 

その背中を見送りながら、私はただ立ち尽くすしかありませんでした。その夜は食事ものどを通らず、夫から連絡もないまま、ほとんど眠れませんでした。

 

先回りしていた夫の「根回し」

翌朝、今度は実家の母から連絡が来ました。母の声は、ひどく戸惑っていました。

 

「あなた、離婚するの? それと、あなたも病気だったの?」


私は事情がのみ込めませんでした。母の話によると、その朝、夫から母に電話があったというのです。夫は母に向かって、こう話したそうです。

 

「妻が病気で、迷惑をかけたくないから離婚したいと言っている。僕は彼女の気持ちを尊重したい」


母は祖母の看病で疲れきっていて、突然の電話に頭が追いつかなかったといいます。それでも娘の重大な話です。否定も肯定もできないまま、母はすぐに私へ確認の連絡をくれたのでした。


私は、ここで夫の狙いをはっきり理解しました。私が母に相談する前に、「離婚は私の希望だ」という話を先に入れておきたかったのでしょう。夫は、前から続いていた浮気相手との関係を、私の病気という勘違いに乗せて正当化しようとしていたのだと思います。幸い、夫が嘘を伝えた相手は、まだ私の母だけのようでした。私は母に、私は病気ではないこと、離婚を望んでいるのは夫のほうだということを説明しました。

 

 

浮気相手が自分から届けてくれた「証拠」

そんなとき、思いがけないことが起きました。浮気相手の女性が、自分から私に連絡してきたのです。

 

連絡は、私のSNSのメッセージに届きました。あとで聞くと、夫が以前、私の投稿を彼女に見せながら「この人が妻」と話していたそうです。そこから私のアカウントを探したのだといいます。

 

彼女は事情をわかっているつもりのような口ぶりで、こう言いました。

 

「余命半年で、彼を残してしまうのが心配ですよね。でも安心してください。彼のことは私が幸せにします」

 

聞けば夫は彼女に、「妻は余命半年で、自分から身を引きたがっている」と説明していたそうです。彼女は私に勝ち誇りに来たというより、後任として私に認めてもらい、感謝されるつもりでいたようでした。


私はこのとき、感情的になるのをやめて、まず事実を確かめようと決めました。私は彼女に言いました。

 

「あなたが本当に夫と付き合っている証拠はあるの?」


それは彼女の自尊心を強く刺激したようでした。どうやら彼女は、私が夫との関係を疑っていると思い込み、自分こそ正式な相手だと証明したかったようでした。彼女は、2人で行った温泉旅行の写真、将来の結婚について話している動画、20万円したという婚約指輪の写真まで送ってきました。

 

聞けば、夫から「離婚が成立したら、堂々と公表しよう」と言われ、そのために保存していた記録だといいます。仲のよさを証明したい一心で、彼女は浮気の証拠を、自分の手で私にすべて差し出してくれたのでした。


私はその場で感情的に反論せず、会話を続けながら、送られてきた写真や動画を保存しました。彼女は、私が夫との関係を疑っていると思ったのか、「本当に結婚する予定なんです」と何度も説明してきました。私は必要以上に刺激しないようにしながら、後日の離婚協議に使う資料として、日時がわかる形で残しておきました。

 

 

 

逃げ道をふさぐ証拠

私は、知人を介して離婚問題に詳しい弁護士に相談し、集めた証拠を見てもらいました。慰謝料請求についても、証拠の内容から見て交渉材料になる可能性は高いと言われました。準備を整えたうえで、私は夫に向き合いました。

 

「私たち離婚しよう。慰謝料も請求します」


夫はまた「冗談だった」「浮気なんてしていない」と言い逃れようとしました。母に嘘の根回しをしたことについても、「パニックで何を話したか覚えていない」と言い、責任をあいまいにしようとしました。


私は、静かに切り出しました。

 

「3カ月も付き合っている彼女のことは、覚えているよね?」


夫の顔色が変わりました。

 

「なんで、3カ月って……」

 

私は告げました。彼女が自分から連絡してきたこと。温泉旅行の写真や、将来の結婚について話している動画、20万円の婚約指輪の記録も、すべて弁護士に預けてあることを。


夫は崩れていきました。最初は「あいつがしゃべったのか」とうろたえ、やがて「誤解させたお前も悪い」と逆ギレし、最後には「離婚でもなんでもすればいいだろ」と投げやりに開き直りました。

 

それでも私には、伝えることがありました。夫が私の母に「私が病気で離婚を望んでいる」と虚偽を伝えていたこと。その点については、母に対して、私からではなく夫自身の口で訂正してもらうと。


夫は「それだけはやめてくれ」と青くなりましたが、私は引きませんでした。誤解されたままでは、困るのは私のほうなのですから。
 

 

あれから数カ月が過ぎました。離婚は成立し、慰謝料も正式に取り決められました。夫は、自分でついた嘘の説明に追われ、親族や知人から少しずつ距離を置かれるようになったそうです。特に、私の母にまで嘘をついていたことが知られると、夫をかばう人はほとんどいなくなったと聞きました。彼女とも、結局は別れたそうです。以前のように都合よく誰かを頼ることも、難しくなっているようでした。


私はというと、有給を取って実家に帰り、祖母のそばで過ごす時間を持つことができました。あの夜、のどを通らなかった食事も、今は母や祖母と囲めば、ちゃんとおいしいと感じられます。


夫は「看取りはごめんだ」と笑いました。けれど私は、大切な祖母を看取りたいと、心から思っています。誰かの最期に寄り添うことを「面倒なもの」と切り捨てる人と、これ以上一緒にいなくて済んで、本当によかった。冷たくなった夕食の前で震えていたあの日の私に、今は静かにそう伝えてあげたい気持ちです。

 

◇ ◇ ◇

 

人は、そばにいる相手が弱い立場になったと思ったときに、本音が出ることがあるのかもしれません。都合のいいときだけ成り立つ関係なら、無理に守り続けなくてもいいはずです。傷ついた自分を置き去りにせず、距離を置く判断も大切にしたいですね。

 

【取材時期:2026年1月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    この旦那、自分が将来同じ事を言われた場合の事を1ミリも考えられないんだなぁ……

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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