駐車場に見知らぬ車が
彼女の車のすぐ横に、見覚えのない車が停まっていました。そこは、普段なら僕や彼女の友人が車を停めている場所です。胸がざわつくのを感じながら、僕は彼女の部屋のインターホンを押しました。ところが、彼女は出てきません。
あいにくその日は携帯電話を忘れていたため、近くの公衆電話まで行き、彼女に電話をかけました。するとすぐにつながったので、「いつも停めているところに知らない車があるんだけど……」と尋ねました。
すると彼女はなぜか急に声を荒らげ、「なにそれ! 疑ってるの!? 知らないよ!」と言って、そのまま電話を切ってしまったのです。
思いがけない反応に、僕は軽いパニック状態になりました。それでも状況を確かめたくて、もう一度彼女の部屋へ向かうことにしたのです。
彼女の部屋から出てきたのは…
彼女の部屋の近くまで戻ると、ちょうどドアが開き、男性が走って出てきました。その男性は急いで階段を下りると、先ほどの車に乗って走り去っていきました。
車を追いかけるべきか、彼女の部屋に行くべきか。僕はその場で迷ってしまいました。悔しさなのか、怒りなのか、自分でもわからない感情が込み上げ、気づけば涙がこぼれていました。
結局、僕はどちらにも向かうことができず、どん底の気持ちのまま帰宅しました。
家に帰ってからも、モヤモヤした気持ちは消えませんでした。ただ、直接会って話す気持ちにはなれず、僕は彼女に電話をかけることに。
そこで、僕が見たことや、そのときの状況をできるだけ落ち着いて伝えました。彼女が何か事情を説明するのか、それとも謝るのか。どんな反応が返ってくるのか、僕なりに覚悟していました。しかし、彼女から返ってきたのは、「疑うなんて信じられない! もういい!」という、僕を責めるような強い言葉でした。
大事な場面で話し合おうとせず、怒りで会話を終わらせられたことに、僕は大きな違和感を覚えました。その出来事をきっかけに、彼女との関係を続けるのは難しいと感じ、別れることを決意。つらい経験でしたが、信頼関係を築くには、都合の悪いときこそ向き合って話せることが大切なのだと感じました。
著者:氷上香良/40代男性・妻と二人の娘がいる父。仕事に追われる日々だが「家族が一番!」と、家事や育児も頑張っています。
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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