あるとき義母は、「自分たちと同居しないのなら、夫とは離婚してもらう」と言い出しました。さらに、もし夫が同居ではなく私との2人の生活を選ぶのであれば、「親子の縁を切る」とまで言ってきたのです。
そうこうしているとき、私に大きな不幸が……。両親が突然の事故で他界したのです。
両親を亡くした直後…義母の信じられない提案
私は葬儀後、実家に戻って片付けをしています。あまりにも突然だったので、心の整理もついていません。何から手をつけていいものやら……。困っていたら、伯母が来て手伝ってくれることになりました。本当に助かります。
そんなある日、義母から連絡が入りました。
「ご両親のこと、残念だったわね」
「空いた実家を取り壊して二世帯住宅を建てなさい」
「私たちが住んであげるから!」
思いもしない言葉に、私は耳を疑いました。土地が広いし交通の便もいいから、自分たちの終の住み家としてぴったりだと以前から思っていた、ちょうど良かったと言われたときには、怒りを通り越してあ然としました。
ついに私は、覚悟を決めました。
「わかりました、建てますね」
喜ぶ義母。しかし、お金は一銭も出せないと言います。それなら口出しはしないでほしいと伝え、私たち夫婦だけで家を建てる準備を始めました。
「話が違う!」完成した新居を知った義母が大騒ぎ
1年後、ついに家が完成しました。その間、私たちは義両親に何の報告もしていません。ですが、義両親は気になって、ちょくちょく家を見に行っていたようです。行くのに時間がかかるから工事の進み具合を報告してと言われましたが、スルーしました。その態度が気に入らなかったようで、義母からは「同居したらしっかりしつけるから、覚悟しておきなさいよ」と、半ば脅すように言われました。
家が完成した後、私たち夫婦はひっそりと引っ越しを開始。ところが義母は、工事の進み具合を聞こうと私たちが住んでいたマンションを訪ねたようで、そこで偶然、引っ越しを知ったのです。
慌てて連絡してきた義母ですが、私たちの入居はすでに完了していました。住んでいるのは、私たち夫婦と伯母。そのための二世帯住宅です。伯母は昔から、私のことを本当の娘のように気にかけてくれる人でした。また、伯母は早くに夫を亡くし、子どももいなかったため、私たちは一緒に暮らすことを決めたのです。もちろん、夫も賛成してくれています。
それを知って、話が違うと義母は騒ぎ出しました。しかし、私たちが義両親と同居するだなんて、一度も言ったことはありません。義母が勝手に勘違いしていただけです。
絶縁を告げると、強気だった義母が態度を一変
「伯母を今すぐ追い出せ」「自分たちを住まわせろ」と怒り狂う義母。しかし、私たちにそのつもりはありません。「それなら離婚だ」と騒ぐ義母に対し、私たちは絶縁を申し出ました。以前、夫が同居ではなく私との生活を選ぶなら縁を切ると言われていたため、こちらもそうさせてもらうことにしたのです。
夫自身も、これまで両親の身勝手な言動に何度も振り回されてきたため、絶縁に迷いはありませんでした。なにせ、絶縁はわが家にとってメリットしかありません。毎月の仕送りも、嫌みを言われることもなくなるのですから。
夫が両親との絶縁を願っていると知り、がく然とする義母。慌てて謝罪してきましたが、今までされたことをすべてチャラにはできません。
義父母は経済的に余裕がなく、住んでいる家も古くて隙間風が入るような状態です。夫と私の助けなしには暮らせない、せめて仕送りだけでもお願いしたいとすがってきましたが、すべて断りました。新居に押しかけるようなことがあれば、警察を呼ぶと伝えました。
それから義両親がどのように暮らしているかわかりません。私たち夫婦と伯母は仲良く暮らしています。
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同居や二世帯住宅は、家族全員の生活に大きく関わるものです。どちらか一方の希望だけで進めたり、「長男だから」「親だから」と押し付けたりするものではありませんよね。大切なのは、お互いの気持ちや生活を尊重し、無理のない距離感を考えること。たとえ家族であっても、相手の人生や住まいを勝手に決めることはできません。一方的な要求が続く場合は、夫婦で話し合い、必要に応じて距離を置く選択肢も考えたいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。