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「食べれば治まる胃の痛み」受診を拒む私に彼が放ったひと言と突きつけられた深刻な病【医師解説あり】

「食べれば治まるから大丈夫」と、空腹時の胃の痛みを軽く考えていた私。けれど彼に受診を勧められ病院へ行ったことで、思いも寄らない現実を知ることになったのです。【医師解説あり】

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師渡海義隆先生
半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長

日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。2008年筑波大学医学専門学群卒業。国内有数のがん専門病院や消化器クリニックで研鑽を積み、2024年に半蔵門 渡海消化器内視鏡クリニックを開院。AIを用いた食道がん・胃がんの研究にも携わり、現在は内視鏡診断・治療をはじめ幅広い消化器疾患の診療に注力している。
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食べると治まる胃の痛みを軽く見ていた私

おなかが空き過ぎると、胃がキリキリと痛むことがありました。でも、何か食べると治まっていたため、大丈夫だろうと思い、病院には行っていませんでした。

 

そんな症状が出てから約1カ月後、夜中に起きて何か食べている私を見た彼は、不思議に思ったようでした。理由を話すと、「今までそんなことなかったのに、急にそうなるのはおかしいから、病院に行ってほしい!」と心配そうに言ったのです。

 

受診して知った、思いも寄らない現実

私は毎年人間ドックも受けているし、大したことはないだろうと思っていました。それでも、あまりにも彼が心配するので、受診してみることにしました。

 

軽い不調のつもりで病院へ行った私は、そこで思いも寄らない診断を受けました。告げられた病名は、胃がん(いがん/胃の内側の粘膜などにできるがん)だったのです。

 

 

進行していたステージ

しかも、ステージ4(ほかの臓器などにも広がっている進行した状態)で、多発転移している進行がん(病状が進行し、広範囲に広がっている状態のがん)だとわかりました。

 

あまりに突然のことで、頭が真っ白になりました。言葉が出ないとはこういうことなのか、とぼんやり考えていたのを覚えています。

 

まとめ

何か食べれば痛みが治まっていたこともあり、深刻には考えていませんでした。けれど、彼が私のささいな異変に気付き、受診を勧めてくれたことで、私は病院へ行くことができました。

 

毎年検査を受けていても、自分の体調の変化にはまた別の注意が必要なのだと、今回の経験を通して痛感しています。あのとき、自分の判断だけでやり過ごさず、家族の心配を素直に受け入れて本当によかったです。

 

医師による解説:空腹時の胃痛と「検診の死角」に潜むリスク

空腹時に胃が痛み、食べると治まる症状は消化性潰瘍が原因のことがあります。しかし、その背後に進行したがんが隠れていることも。症状の現れ方や検診の限界について解説します。

 

症状だけで「がん」や「潰瘍」を特定はできない

空腹時にみぞおちのあたりが痛み、何か食べると少しラクになるという症状は、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう/胃液によって十二指腸の粘膜が深く傷つく病気)で見られることが多くあります。

 

ただし、胃炎や胃潰瘍(いかいよう/胃の粘膜が傷つき、深くえぐれた状態)、機能性ディスペプシア(きのうせいディスペプシア/胃の動きの異常や知覚過敏などにより、胃カメラで明らかな異常がないにもかかわらず、胃痛や胃もたれが続く病気)などでも似た症状が出ることがあり、症状だけで原因の特定はできません。

 

胃がんの場合も、胃痛や食欲不振などの症状が出ることがありますが、進行するまでほとんど症状が出ないことがあります。「食べれば治るから軽症」と思い込まず、客観的な検査を受けることが重要です。

 

検診でも見つかりにくいタイプの胃がん

胃がんの中には、胃の表面に目立つ病変を作りにくく、粘膜の下を這うように広がる「スキルス胃がん」と呼ばれるタイプがあります。このようなタイプは、初期には内視鏡検査やバリウム検査でも所見が目立ちにくく、見つけにくいことがあります。

 

また、発見時にすでに進行している場合もあります。検診はとても重要ですが、すべての病気を必ず発見できるわけではありません。胃痛や食欲不振、体重減少などの症状が続く場合は、検診結果にかかわらず医療機関を受診することが大切です。

 

ステージ4と「末期」は必ずしも同じではない

ステージ4は、遠隔転移や腹膜播種(ふくまくはしゅ/がん細胞が、おなかの中に種をまいたように広がった状態)などを認める進行した状態を指しますが、治療ができない「末期」と同じ意味ではありません。

 

近年は、抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬などを用いた薬物療法の進歩により、ステージ4であっても病状をコントロールしながら生活を維持できるケースもあります。もちろん早期発見が望ましいですが、診断された後も、病状に応じた治療の選択肢について主治医と相談していくことが大切です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:渡海義隆先生(半蔵門 渡海消化器・内視鏡クリニック 院長)

著者:金宮さくら/40代女性・派遣社員

イラスト:ほや助

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)

 

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