「友人宅でたこパ」の誘いに浮かれてOK
20代のころ、合コンで出会った男性との、少し残念な恋愛トラブルの話です。
彼のことをいいなと思っていた私は、合コン後に連絡先を交換し、2人で食事に行く仲になりました。会話も合い、「このままいい関係に発展したらうれしいな」と思っていたころ、彼から「友人の家でたこパをするから来ない?」と誘われたのです。
「もしかして脈あり!?」と、私はすっかり前のめりに。当日は期待に胸を膨らませながら待ち合わせ場所へ向かいました。「どんな友だちなんだろう」と楽しみにしていた私ですが、まさかあんな展開が待っているとは、思ってもいませんでした。
豪邸に20人集合…嫌な予感が
当日、彼に連れて行かれた「友人の家」は、どう見ても普通のアパートではなく、立派な豪邸でした。
「え、友だちってどんな人なんだろう」と少し戸惑いながら玄関をくぐると、広いリビングには見知らぬ男女が20人ほど集まっています。
ざわつく私をよそに、彼は「おつかれ〜」と慣れた様子でその場に溶け込んでいきました。その時点で少し嫌な予感はしたものの、たこ焼きは普通においしく、最初のうちは「まあ、こういうにぎやかな集まりもあるのかも」と自分を納得させていました。
2階に連れて行かれ、まさかの勧誘
空気が変わったのは、食事が落ち着いてきたころです。
参加者の女性の1人から「ちょっと2階で話さない?」と声をかけられ、私は別室へ移動することに。そこで始まったのは、歯磨き粉や洗剤の性能についての長い説明でした。いわゆるマルチ商法のような勧誘だったのです。
「普段どんな歯磨き粉を使ってる? ドラッグストアで買うものじゃ、正直もったいないよ」と言われ、実演を交えながら商品をすすめられました。洗剤についても同じように、目の前でデモンストレーションが始まって……。その後もカタログを広げて説明が続き、私はだんだん帰りたい気持ちでいっぱいに。
「今使っているもので満足しているので」と何度も伝え、ようやくその場を離れることができました。彼に「先に帰るね」と告げて外に出たときには、どっと疲れが押し寄せ、自分に「おつかれさま」と言いたい気分でした。
その後も彼からは「いつ会える?」と連絡がきました。しかし、あの日の集まりが勧誘につながる場だったとわかり、私の気持ちはすっかり冷めていました。恋愛モードで期待していた自分が少し恥ずかしく、出会いへの焦りにつけ込まれたような虚しさも残りました。
今思えば、本当に私と距離を縮めたいと思ってくれていたのなら、あのような大人数の集まりに誘うのではなく、いつものように2人で会ってくれたはずです。少しでも違和感を覚えたときは、自分の感覚を大事にしようと学んだ出来事でした。
著者:岡田圭/30代女性・新卒で編集プロダクションに入社後、女性誌やウェブを中心に恋愛や人間関係などのテーマで数多くコラムを執筆。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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