

100回混ぜた納豆の味は?
夫は納豆を食べるとき、まずタレを入れずにしっかり混ぜます。しかも、その間は集中力を切らしたくないようで、私が話しかけてもほとんど返事をせず、ひたすら納豆と向き合っています。夫によると、実家では「よく混ぜることで、うまみと粘りが引き出される」と言われているそうです。
朝の忙しい時間帯に、目をつぶって無言で納豆を混ぜ続ける夫の姿は、新婚当初の私には、かなり不思議な光景に映りました。正直なところ、「そこまで真剣に混ぜるものなの?」と戸惑いました。
ところがある日、夫が混ぜた納豆をひと口もらってみると、ふわっとした口当たりで、思っていた以上においしかったのです。いつも食べている納豆と同じはずなのに、混ぜ方ひとつでこんなにおいしさが変わるのかと驚きました。
それ以来、私も少しずつ夫の食べ方をまねするように。今では夫婦で並んで、無言で納豆を混ぜる時間が、わが家のちょっとシュールで楽しい朝のルーティンになっています。
育ってきた環境が違えば、食べ方や生活習慣に驚くこともあります。けれど、相手のこだわりをすぐに否定せず、少し面白がって受け入れてみることで、わが家ならではの楽しみが増えました。
著者:佐藤 佳代/20代女性・結婚2年目の専業主婦。夫と二人暮らしです。趣味は料理と100円ショップ巡り。結婚してから発覚した夫の不思議なこだわりを、面白がりながら観察するのが日課。明るく穏やかな家庭を目指して奮闘中です。
作画:ちえ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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