私は在宅での仕事の合間を縫って、義妹とランチやお茶をしながら話を聞いていました。一方、夫は仕事帰りに、義弟と一杯飲みながら話を聞いていたようです。少し頻繁すぎるのではないかと気になりましたが、目をつむっていました。
義妹の離婚話のはずが…夫から衝撃の提案
3カ月後、夫の口から残念な言葉を聞くことになりました。
「妹が離婚することになったよ」
「そっか、残念だね……」
ふたりが別れるのは悲しいですが、これから彼らが良い方向に進んでくれたらいいなと思いました。夫も「離婚は悪いことじゃない、お互いのためにはそのほうがいいときもある」と話し、私もその言葉に納得。ですが、次に夫の口から出た言葉に呆然となりました。
「いい機会だし、俺たちも離婚しよ」
「は?」
突然のことで冗談かと思いましたが、夫は本気のようです。私が何かしたのかと思いましたが、そうではないと言います。夫は、「私なら自分がいなくても生きていけると思った」とだけ話しました。
たしかに、私は経済的に自立しており、恋愛がなくても生きていけるタイプです。それが、夫の思う私の姿だったようです。「俺がいなくても、ひとりで楽しく暮らせる人だから……」夫はそう言って、寂しそうに笑いました。
さらに、「君は俺のことを好きじゃないと思う」と言われ、私はがく然。映画のような恋ではなかったけれど、夫への気持ちは今もあります。なぜそんなことを言われるのか……涙がにじみました。
「不倫してる?」夫の不可解な言動に違和感
「ねぇ、もしかして不倫してる?」思わず、口をついて出てしまいました。夫はムキになって否定しましたが……。今まさに誰かと恋愛をしているからこそ、こんなことを言いだしたとしか思えなかったのです。今年に入ってから夫の帰りは遅くなり、朝方に帰宅することもありました。
「一体どこで、誰と何をしていたの?」と尋ねると、夫は慌てたように「義弟に聞いてくれ」と言いました。義弟と会っていたことは知っていますが、本当に彼とだけ会っていたのか……疑念は深まるばかりでした。
私にとっては突然の話でしたが、夫はこれまでずっと考えていたと言います。私は少し時間がほしいと伝え、その日の話し合いは終わりにしました。離婚話が出てから、夫はほとんど家に寄りつかなくなりました。
離婚したい理由はほかにもあるのではないかと思い、家に帰ってきた夫に話しかけると、「子どもができないこと」を理由に挙げられました。子どもについては夫婦できちんと話し合ったこともなく、不妊治療をしていたわけでもありません。それなのに、簡単に片付けようとする夫に違和感を覚えました。不妊を理由にして、私に離婚を受け入れさせようとしているように感じたのです。
夫の気持ちはもう変わらないのだと思った私は、離婚を承諾しました。
夫と義弟から明かされた本当の関係
実は、離婚を切り出されたことに納得できなかった私は、夫についていろいろと調べることにしました。義妹も同じ思いだったようで、彼女もまた調べていたのです。すると、バラバラだった点がひとつにつながりました。
なんと、夫と義弟は不倫関係にあり、計画的に離婚話を進めていたことがわかったのです。さまざまなことが腑に落ちた一方で、私たちの心にはモヤモヤした気持ちが残りました。
義兄弟として出会った夫と義弟。互いに惹かれ合ったことを、正直に打ち明けるのは簡単ではなかったのだと思います。それでも、素直に話してくれていたら、私の中にもふたりを応援する気持ちが芽生えていたのではないかと思っています。だって、夫のことは好きでしたし、義弟も大切な家族だったのですから。
最終的に、彼らは私たちの前で関係を明かしました。そして、悪かったと謝ってくれましたが……傷ついた気持ちがすぐに消えることはありません。それでも、ふたりの幸せを願いながら、私も前を向いて進んでいこうと思っています。
◇ ◇ ◇
人を好きになる気持ちは、誰にも否定できるものではありません。しかし、結婚している相手に隠れて別の人と関係を深め、事実とは異なる理由で離婚を進めることは、相手を深く傷つけ、信頼を失う行為です。
本当の離婚理由を正直に伝えることは、簡単ではなかったのかもしれません。しかし、自分の気持ちを隠したまま、離婚の理由が妻にあるかのように伝えたことは不誠実に感じてしまいますよね。せめて妻にはきちんと謝罪し、彼女に非があったかのように受け取られないよう、配慮してほしいですね。
【取材時期:2026年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています。