手術直前に妊娠が判明
顔に粉瘤ができ、近所の皮膚科を受診しました。しかしここでは手術できないと言われ、少し離れた大きな病院を紹介されることに。数回通院し、いよいよ手術というタイミングで妊娠していることがわかり、医師から「今は手術できません」と言われたのです。胎児への影響はほとんどないと説明を受けたものの、局所麻酔を使うこともあり、先生と相談した結果、手術は1年後に延期することになってしまいました。(三井ゆな/30代女性・会社員)
粉瘤は体調不良のサイン
私は顔に粉瘤ができやすい体質です。振り返ってみると、できるのはストレスがたまっていたり、免疫力が落ちていたりするときが多い気がします。粉瘤が腫れたり、気になったりするころには、鼻水が出始めたり、背中にニキビができたりと、ほかの体調不良も一緒に現れることがあります。そのため、私にとって粉瘤は体調管理の一つの目安のような存在になっています。(松井さり/30代女性・会社員)
悪性を疑われたできもの
8年前、首の後ろ側、ちょうど襟元のあたりに大きなできものができたことがありました。知り合いから「メラノーマ(悪性黒色腫/皮膚のメラノサイトががん化する悪性度の高い皮膚がん)かもしれないから、病院に行ったほうが良い」と言われ、とても不安になりながら検査を受けることに。結果は粉瘤でした。医師からは「できやすい人は何度もできることがあります」と説明を受けました。気を付けようもないとは思いつつ、またいつできるかわからず、少し怖い気持ちがあります。(加藤ひとみ/50代女性・アルバイト)
まとめ
粉瘤は決して珍しい病気ではありませんが、いざ自分にできると「手術はどうなるの?」「もし悪性だったら……」と不安が尽きないものです。
今回の3つの体験談からは、単なる「皮膚のトラブル」として片付けるのではなく、手術のタイミングを通して自身のライフステージを見つめ直したり、体の異変を知らせるアラートとして受け止めたりすることの大切さが伝わってきます。「いつものこと」と放置せず、専門医を受診して不安を解消することが、自分の体と健やかに付き合っていく第一歩になるのかもしれません。
医師による解説:粉瘤の基礎知識と注意点
粉瘤は、皮膚の下にできた袋に角質や皮脂がたまる良性の嚢腫です。今回の体験談にあるような、手術と妊娠が重なった場合の考え方や、粉瘤の性質について解説します。
妊娠中の手術について
粉瘤の手術では通常、局所麻酔(リドカインなど)を使用します。これらは通常、胎児への影響は極めて少ないとされていますが、粉瘤は「放置しても命に関わるものではない」ため、今回のように出産後や安定期まで手術を延期するのは、母体の安全を最優先した標準的な医療判断といえます。
体調と炎症の関係
粉瘤そのものがストレスで発生することはありませんが、疲労や免疫力の低下によって、袋の中で細菌が繁殖しやすくなることはあります。炎症を起こすと痛みや膿(うみ)が出る「炎症性粉瘤」となり、治療が複雑になるため、体調管理は重要です。
悪性腫瘍との見分け
首や背中にできる大きなしこりは、稀にメラノーマ(悪性黒色腫)などの悪性腫瘍である可能性も否定できません。粉瘤は良性ですが、自己判断は禁物です。「急激に大きくなった」「色が黒ずんできた」「形が非対称」といった変化がある場合は、早めに皮膚科で専門的な診断を受けてください。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
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