義母から繰り返される嫌み
結婚してからというもの、私は義母の言葉に悩まされていました。帰省したときに義実家へ料理を持参すると、義父は「どれもおいしいなぁ」と喜び、夫も「本当に料理じょうずだよ」と笑顔で食べてくれていました。
ですが、その直後のことです。台所で義母に呼び止められ、
「あなたの料理は……30点、いえ10点ね」
「パパも息子も気をつかって褒めてるだけよ」
と、冷たく言われたのです。
さらに義母は、私の服装や持ち物にまで口を出すようになりました。
「若いからって浮かれてると痛い目を見るわよ」
「嫁なんだから、もっと控えめにしなさい」
自分へのご褒美として買ったバッグにまで嫌みを言われ、私は少しずつ精神的に疲れていきました。
義母の見栄を知った日
ついに我慢できなくなった私は、これまでのことを夫に打ち明けました。すると夫は申し訳なさそうに、「母さん、昔から自分が一番じゃないと嫌なところがあるんだ」と話してくれたのです。
さらに義母は以前、生活費からブランド品を何度も購入し、義父から厳しく注意されていたことがあったそうでした。
そんなある日、義母から連絡が入りました。
「お父さんの定年祝いにケーキを作ってきて」
「私も用意するから、どっちが喜ばれるか勝負ね」
私は戸惑いながらも、義父に喜んでもらいたい一心で準備を始めました。
その数日後、義父が好きだと聞いていたケーキを参考にしようと、以前義父がよく行くと話していたカフェへ足を運びました。すると、そこで偶然、義母の姿を見かけたのです。義母はブランド服に身を包み、知人らしき相手に、「この服、結構高かったのよ」「うちは主人がしっかりしてるから助かるわ〜」と得意げに話していました。
その姿を見て、夫から聞いていた義母の見栄や浪費の話が頭をよぎりました。
定年祝いで起きた出来事
そして迎えた定年祝い当日。私は心を込めてケーキを作り、義実家へ持って行きました。義父は「すごいなぁ」とうれしそうに笑い、夫も「お店みたいだね」と喜んでくれていました。
ところがその直後、義母が突然「素人の手作りとか、貧乏くさいのよ! 今日はちゃんとしたケーキを用意してるの」と言って、私のケーキを冷蔵庫の奥へ押し込みました。
私は言葉を失いました。
すると次の瞬間、義父が低い声でこう言ったのです。
「母さん、もうやめなさい」
義父は以前から、義母の浪費や周囲への態度について限界を感じていたようでした。「息子夫婦まで傷つける姿を、もう見過ごせない。何度注意しても変わろうとしなかったのは、お前のほうだ」と、はっきり言い放ちました。
義母は慌てて言い訳をしていましたが、義父の意思は変わりませんでした。
定年祝いの後に変わった関係
その後、義父と義母は何度も話し合いを重ねました。すぐにすべてが解決したわけではありませんでしたが、最終的に義父はしばらく距離を置くことを選び、義母とは別居することになったのです。
義母は最後、「悪気はなかった」と繰り返していました。ですが、人を見下す言葉や、相手の気持ちを踏みにじる行動は、少しずつ周囲との関係を壊してしまうのだと感じます。
私自身、これまでは「我慢して波風を立てないほうがいい」と思っていました。ですが今回、夫や義父がきちんと向き合ってくれたことで、ひとりで我慢し続けなくてもいいのだと気付かされました。
今は以前より穏やかな気持ちで義実家と関われるようになり、夫との生活も変わらず大切にできています。
あのとき傷ついた気持ちは簡単には消えません。それでも、自分の気持ちを押し殺してまで我慢し続ける必要はないのだと、今回の出来事を通して感じました。
相手にどう思われるかばかり気にするのではなく、自分を大切にできる関係を築くことも、家族として大事なことなのかもしれません。
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義母の暴走は、嫁への嫌みだけでなく、浪費や見栄にもつながっていました。一方で主人公は、傷つきながらも感情的になりすぎず、自分を大切にしようとしていた姿が印象的です。穏やかな関係を築くには、相手に合わせて我慢し続けることだけが正解ではないのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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