子どもの教育費は、住宅、老後と並ぶ、人生でも大きな支出。計画的に準備して、将来進みたい道が決まったとき、余裕を持ってバックアップしてあげたいですね。
学資保険のメリットは?
「教育費を貯める」という目的が明確になるので、貯蓄意識が高まるだけでなく、保険料が自動的に引き落としされることで強制的に貯められます。簡単に解約ができる銀行の積み立て貯蓄などと違い、途中で苦しくなっても手をつけずにすみ、最後まで続けやすい点もメリットです。また、最近では満期時の受取額が、払込総額の110%以上もある商品も多く、銀行の金利と比べても大変魅力です。
いくら貯めればいい?
最も教育費の負担が大きくなるのは、高校卒業後の進学時。文部科学省の「平成26年度学生納付金調査」によれば、私立大学の初年度納付金の平均(授業料と入学料、設備費)は、文系で約115万円、理系で約150万円です。文系であれば、200万円あれば大学2年まで、400万円~500万円あれば在学中の学費はまかなえます。最初に夫婦で教育費の方針を話し合い、「ここまでは貯める」と決めておくと計画が立てやすいでしょう。
学資保険の選び方
教育費を貯める目的で加入する以上、元本割れする保障型ではなく、貯蓄型を選ぶことは前提。子どもの医療費は助成制度も充実しているので医療特約はつけず、その分保険料を下げたほうが得です。払い込み期間は、15才までのタイプだと、月々の負担はやや高くなりますが、貯蓄性をより高められ、塾代や部活にお金がかかる高校時代の負担をなくせます。18才までのタイプは、貯蓄性がやや下がる分、保険料も低くなり着実に続けられるメリットがあります。
学資保険は、加入できる子どもの年齢に制限があるので、早めに情報を集めて比較検討を。満期金や一時金の受け取り方、払込方法などを比較し、目標に合う貯め方を考えましょう。(TEXT:大上ミカ)