初めての出産は激痛とともに…
1人目は出産予定日より1週間早い出産でした。早朝に違和感を覚えてトイレに行ってみると、おしるしらしきものが! 初めての出産でそれがおしるしだという自信はなかったのですが、病院に電話したところ診察をしてくださるとのことだったので、夫の運転で病院へ。
最初は何も感じなかったのに、病院までの道すがらどんどん息苦しさと痛みを感じだしました。そこからはもう痛くて痛くて、自分の腕を爪で引っ掻き、痛みを紛らわすぐらいの痛みでした。産後、爪痕が残っている腕を見た友人たちがかなり驚いていました。
2人目計画!でも痛いのは…
1人目の子どもが1歳を迎えて少し落ち着いてきたころ、2人目を考えるようになりました。でも……あの痛みはもう……!! そこで、無痛分娩ができて子どもがお見舞いにこられる産院を選びました。今度は大丈夫、痛くない!と思いながらも、おなかが大きくなるにつれて陣痛を思い出すようになりました。
すでに陣痛を体験しているからこそ、1人目よりも緊張していたかもしれません。小さな長男と2人きりのときに陣痛がきてしまったら長男を怖がらせてしまう。できることなら、1人目を出産したときにマッサージをしてくれた夫がいる日に産みたいなど、いつくるかわからない陣痛に不安になりながら、入院の準備をしていました。
きた!それは満月の夜でした。
出産予定日の2週間前、あと少しで上の子とはしばらく遊べなくなってしまうと思い、家族でお花見に行きました。家族で桜と露店を楽しんで帰宅すると、なんだか頭がフワフワとして、それなのにおなかはぎゅっと締め付けられるような感覚……。
そして、なぜだか猛烈に「生まれる!」と感じ、産院へ。診察の結果、破水していることがわかり、すぐさま麻酔の準備をしていただきました。そこからが実際に生まれてくるまでは1人目のときよりも長かったのですが、麻酔のおかげで(麻酔をかけるときは痛かったですが)、痛みはほとんどなく出産することができました。
産後少し落ち着いてから助産師さんと話していたところ、大きくはない産院で昨夜だけで5人の赤ちゃんが生まれたとのことでした。なんでも、満月の夜はとても出産件数が多いのだとか! 自然の不思議な力を感じた出産でした。
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イラスト/おんたま
監修/助産師 松田玲子
著者:田丸あかね
現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。