眠るのに苦労したことがなかった
昔から比較的寝つきがよく、睡眠に対して困った経験が少ない私。電車やバスなどでの移動時間に意識的に寝たり、ちょっと寝不足だと感じるようなときに30分だけ寝るなど、睡眠をコントロールできるタイプでした。
周りで「嫌なことがあった日はなかなか眠れない」「心配事があって寝つきが悪い」といった話も聞いたことがありましたが、自分がどんな心境の時も比較的簡単に寝ることができていたので、その感覚がなかなかつかめず、不思議に思っていました。
嫌なことがあった日でも布団に入ると自然と眠気が襲って来て気付いたら寝ているのが常だったので、寝る前に嫌なことを思い出す余裕すらなかったのです。しかも、大抵は一回眠ったら誰かに起こされない限り、朝まで起きことはありませんでした。
ところが、40代を過ぎたころから、夜中に起きることが増えて来ました。それと同時に、時々寝付きが悪い日も出てきたのです。
寝る前に自然と思い出されてしまう「気になること」
子どもたちを寝かしつけ、家事を終えてから寝室に行くのが私のルーティン。いまだに子どもたちと同じ部屋で寝ているので、私はベッドの空いているスペースに寝るのが常です。以前は布団に入るとじきに睡魔がやってきて、いつの間にか寝ていることが多かったのですが、「最近、やたら寝付けないときがあるな」と不思議に思っていました。
ある日、いつものように布団に入りましたが、目をつぶってもなかなか睡魔が訪れません。最初は「あれ?どうしたんだろう?」と、その状況に戸惑い、不思議に思っているだけだったのですが、ふといろいろなことが頭の中を駆け巡っていると気付きました。
駆け巡っている内容は、その日起こった出来事だったり、いつかやろうと思ってまだやっていないことだったり、優先順位は低いけれどやらなければならないことだったりと、日常的なこまごましたことが大多数。
そしていつの間にか、その日あった「気になること」が混じってきました。さらに、その「気になること」の中身はいつの間にかどんどんネガティブな内容が増えていきました。
気付いたらマイナス思考に
そんなある日、定期的に通っている病院の先生に何げなくその話をしたところ「40代以降は、更年期に伴う体や心の変化の一つとして、寝つきの悪さや途中で目が覚めるといった睡眠の不調が出ることがあります」と説明されました。
もちろん、不眠の原因は更年期だけとは限りません。ストレス、生活リズムの乱れ、気分の落ち込み、ほかの病気など、さまざまな要因が関係することがあります。ただ、私の年齢や体調の変化を踏まえると、更年期の影響も一つの可能性として考えられるとのことでした。
医師からは、睡眠を整えるための薬を提案されました。薬にはいくつか種類があり、効き方や注意点もそれぞれ異なるため、自己判断ではなく医師の指示に沿って使うことが大切だと説明を受けました。
私は説明を聞いたうえで、試してみることにしました。
その日から、またしばらくは元のように寝付くことができるように。もちろん、薬の効き方には個人差がありますし、すべての人に同じように合うわけではありません。それでも私にとっては、「眠れないことを相談してよかった」また、「以前ほどマイナス思考ばかりに捕らわれることもなくなった」と思えるきっかけになりました。
まとめ
原因不明の寝付きの悪さに悩んでいましたが、医師から提案された睡眠薬によって、スムーズな睡眠を取り戻すことができました。これからも医師に相談しながら、うまく活用していこうと思います。
まさか更年期が睡眠に影響し、心にも影響を与えるとは思ってもいなかったので、これを機に更年期とのうまい付き合い方も考えていないかなければと思っています。
医師による解説:更年期と睡眠の変化について
40代以降の女性では、女性ホルモンの変動や低下に伴い、ほてり、発汗、動悸、不安感、気分の落ち込み、寝つきの悪さ、夜中に目が覚めるなど、心身のさまざまな変化が起こることがあります。
ただし、不眠の原因は更年期だけとは限りません。ストレス、生活リズムの乱れ、寝室環境、うつ状態、睡眠時無呼吸症候群、服用中の薬の影響などが関係している場合もあります。
更年期に伴うほてりや寝汗、不安感などが睡眠に影響している場合には、症状や体質に応じて、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬などを検討することもあります。HRTは更年期症状の改善に役立つことがありますが、すべての方に適しているわけではないため、既往歴やリスクを確認したうえで判断します。
睡眠の不調が続く場合や、日中の眠気、集中力の低下、気分の落ち込みがある場合は、自己判断で市販薬やサプリメントに頼り続けず、婦人科や内科、必要に応じて睡眠外来・心療内科などに相談しましょう。
睡眠薬や睡眠を整える薬を使う場合も、医師の指示に沿って、効果や副作用を確認しながら安全に使用することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)
著者:小沢ゆう/40代女性。長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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