椅子の上から転落
年末年始の帰省から帰ってきて、家で夕飯を食べていたときのこと。ふざけて椅子の上で遊んでいたわが子が、バランスを崩して床の上に落ちました。
ワーッと大声で泣いたのでとりあえず安心し、一度は泣き止んだので朝まで様子を見るつもりでしたが、夜中に泣いて痛がるので救急病院を受診することに。
肘をおさえているので「もしかしたら落ちたときに肘を打ったのかも?」「こんなに痛がるのだから、骨が折れたのかも?」と、不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、休日で夫が一緒にいてくれたのが唯一の救いでした。
夜中の救急病院へ
お正月に加えて夜中だったので、救急病院はとても混んでいました。事故があったのか救急車で運ばれてきた人がいたらしく、待っている家族で待合室はいっぱい。さらに、具合が悪くて吐いている人もいて、「ここでノロウイルスやほかのウイルスをもらってしまったらどうしよう……」と、ビクビクしていました。
わが子は泣き疲れたのかぐったりしていて、それでも痛いのを思い出したように急に泣いたり、少し眠ったり、かわいそうで見ているのがつらかったです。
肘の骨にヒビが?
やっとわが子の番になりホッとしたのもつかの間、先生が様子を見るために腕を曲げたり引っ張ったりするので、わが子は今までにないくらい大声で泣きわめき、吐いて、私も動揺してしまいました。
レントゲンも撮りましたが、「折れているかどうかよくわからない」とのこと。子どもの骨は小さくて、写らない部分もあるのだそうです。「もしかしたら、この部分が少し欠けているのかもしれませんが、ちょっと何とも言えません」と先生。念のためギプスを3カ月ほどつけ、週に1度通院し、特にひどくなることもなく完治しました。
治療なので仕方のないこととはいえ、小さな体に放射線を当てたりギプスで固定したり、「成長に影響があったらどうしよう」と心配でなりませんでした。医師から「心配ない」と説明があっても不安でした。
また、あのとき目を離さなければ……と、とても後悔しました。結果的には大事にはならず、問題なく順調に成長しており、幸運だったと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
作画/やましたともこ
監修/助産師REIKO