赤ちゃんはビニール袋の音が好きと聞いたので、ぐずったときにカシャカシャと鳴らしてあげることがありました。少しの間おとなしくしてくれるので非常用に使っていましたが、あるとき友人宅でビニール袋と同じような音がする布製のおもちゃがあることを知りました。私はそのおもちゃを手作りできないかと思い、わが子が生後6カ月くらいのときに試行錯誤して作ってみました。
素材をタオル地に
まず、25cm四方の正方形の布を2枚縫い合わせて、中にビニール袋を入れて音が鳴るようにしようと考えました。わが子はよだれが多かったので、おもちゃをしゃぶるとすぐにベチョベチョに……。
友人宅で見たものはテロッとした素材だったのですが、タオル地のような素材だったら水分をよく吸うし、洗えるので便利かと思い、表面をタオル地、裏面を綿にしました。2枚ともタオル地だと厚みがありすぎるためです。また、ビニール袋を縫い込んでしまうと洗えないので、マジックテープで開け閉めができるようにして、ビニールを出し入れできるようにしました。
※マジックテープは強力なものを選び、赤ちゃんの力で開けられないようにしっかりと口を閉じてください。
しゃぶれるようにたくさんタグをつける
ただ音がするだけではなくて、つかんだりしゃぶったりして遊べるように、リボンや余り布でタグをたくさんつけて出っ張りを増やしたり、アップリケをつけたりしました。
作っているうちに楽しくなってきてタグをたくさんつけてしまったのですが、つかみにくそうだったので、もっと少なくてもよかったかなと思います。
中に入れるビニールは、カシャカシャと良い音がするものを選びました。
※赤ちゃんが誤飲しないよう、タグやアップリケなどのパーツは取れないようにしっかりと縫いとめて固定ください。
わが子の反応は……?
ビニールを入れてしっかりと口を閉じたあと、カシャカシャ音をさせながら渡してみましたが、わが子は「?」という反応。つかんだりしゃぶったりはしていましたが、大きく作りすぎたせいか大人が触らないとうまく音が出ず、狙った通りの効果は得られませんでした。
ただ、音が鳴る鳴らないは別として、アップリケのうさぎの耳をつまんでみたり、投げたりして遊んでいました。タオル地で作ったのでよだれ拭きにも使えて、便利ではありました。また、袋状になっているので、1歳くらいになるとその中に他のおもちゃを入れて遊んだりもしていました。
私が考えていたような遊び方はしなかったのですが、本人が工夫して遊んでくれたので作ったかいがありました。世界でひとつ、わが子のためだけのおもちゃを作れたことは、とても良い思い出です。