会陰切開した1人目の出産
1人目の出産は、背中から硬膜外にチューブを入れ下半身に麻酔をするという和痛分娩を選びました。お産も終盤に入り、このままでは会陰が裂けそうだと判断され、「切るよ」と言われたあとすぐに切開。
立ち会っていた夫は、切るときの「パチン」という音や赤ちゃんが出てきたあとにザクザクと縫い合わせている様子まで見て、かなり強烈な思い出となったようです。もちろん私のほうも麻酔をしていたとはいえ、実は痛かったです。麻酔が切れると傷が痛い! トイレも怖い! 痛み止めを処方してもらい、何とかやり過ごしました。
会陰が少し裂けた? 2人目の出産
2人目のときは自然分娩をしました。麻酔を使っていない分、本当に痛くて早く終わらせたいといきんでしまったからか、会陰切開はしなかったのですが少し裂けてしまったのだと思います。ひどい裂傷ではなかったようで、縫われることもなかったのですが、入院中は円座クッションが必須でした。
そして、1人目のときもでしたが、トイレが怖いのです。もともと便秘とは無縁だったのですが、産後2日くらい便が出ず、かといっていきむのも怖くて医師に相談すると、酸化マグネシウムを処方してもらうことができました。おかげで排便時にもいきまず、するっと出るようになりました。
会陰切開しなかった3人目、4人目
3人目は妊娠38週で出産。赤ちゃんが少し小さめだったからか、切開せずに済みました。すると産後のラクなこと! 会陰を気にしないで座れるってこんなにラクなのか!と思いました。
そして、4人目の臨月のときに「会陰が切れない方法はないかな?」とネットで探すと、会陰マッサージというキーワードがヒット。2日に1回ほどマッサージして迎えたお産では、担当していた医師に「肛門のあたりが硬くてこのままだと切れちゃうかもしれないから、筋肉を柔らかくする注射しようか」と言われました。
正直「えー! マッサージ意味なかったのかー!」と思いましたが、承諾しました。出産を終えると、助産師さんから「どこも切れなかったよー。よかったね!」と言われ、会陰の痛みを感じることなく過ごすことができました。
私は人にお願いをするのが苦手なのですが、今回は「痛い」「〇〇してほしい」など、気持ちを素直に伝えて善処してもらいました。どうせなら、妊娠中から会陰についての不安を積極的に助産師さんに相談すればよかったと思っています。何をしても裂けてしまうことはあるので、会陰を裂かずに生まれてきてくれた赤ちゃんに感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
著者:小林まり
6歳、4歳、2歳、0歳の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。