妊娠した義姉に、家事を押しつけられて…
家に着くと、義姉は不機嫌そうに私を迎え入れ、「生活費がたったの30万円なのよ」など不満ばかり言っています。兄がいるときの義姉とは明らかに違う態度に、私は驚きを隠せません。
「なんでも手伝うって言ったわよね? 私が出かけている間、掃除と洗濯しておいて!」
と言い捨て、義姉は派手なメイクと服装で出かけていきました。
あまりの態度に驚きましたが、兄とおなかの赤ちゃんのためだと思い、その日は家事を済ませて帰ることにしました。しかし、その後も義姉の様子は変わりませんでした。私が訪ねるたびに外出の予定を入れ、家事だけを押しつけて出かけてしまうのです。
ある日、家事を終えて帰ろうとした私は、義姉が見知らぬ男性と親しげに歩いているところを偶然見かけました。もちろん、それだけで何かを決めつけることはできません。ただ、義姉のこれまでの態度や頻繁な外出が気になっていた私は、兄に「少し気になることがある」と伝えることにしました。
すると兄も、以前から義姉の言動やお金の使い方に違和感を覚えていたようでした。
おなかの子の本当の父親は…!?
私の話を聞いた兄は、すぐに義姉を責めることはしませんでした。ただ、「帰国したら、きちんと話をする」とだけ言っていました。
しかし実はその後、兄は調査会社に依頼し、義姉の行動を確認していたそうです。さらに出産予定日が近づく前に、義姉には知らせず一度だけ一時帰国。不倫相手の男性とも直接話をしていたといいます。それでも兄は、義姉には何も告げませんでした。出産までは大きな騒ぎにせず、まずは事実を整理しようと考えていたようです。
その後、出産予定日が近づき、兄は帰国する予定を立てていました。しかし仕事の都合で帰国が数日遅れてしまい、その間に義姉は男の子を出産。
義姉は電話で兄に、「無事に生まれたわよ! 私とあなたの息子が」と報告しました。
兄は「なるべく早く帰る」と答え、仕事を調整して急いで帰国することに。
しかしこのとき、兄はすでにあることを決意していたようです。
赤ちゃんを前に、兄が告げた衝撃のひと言
「遅くなってごめん」
病室に現れた兄に、義姉は赤ちゃんを見せました。義姉は何事もなかったかのように振る舞っていましたが、兄の表情は冷静でした。
そして兄は、静かに言いました。
「少し前から、気になっていることがあったんだ」
兄は、私が見かけた男性のこと、義姉の外出が増えていたこと、そしてお金の使い方に違和感があったことを、ひとつずつ確認していきました。義姉は「ただの知り合いよ」とごまかしていました。
しかし兄は、落ち着いた声で「実は、その男性にも連絡を取ったんだ」と告げました。すると、その言葉を聞いた瞬間、義姉の顔色が変わりました。
兄によると、相手の男性は義姉との関係を認めたものの、「責任を取るつもりはない」と言い切ったそう。さらに、すでに別の女性と親しくしていることまでわかったのです。
「君はその人にとって、本気で守りたい相手じゃなかったみたいだよ」
兄がそう告げると、義姉は言葉を失いました。そしてついに、その男性と不倫関係にあったことを認めたのです。さらに話し合いの中で、義姉は赤ちゃんについても「兄の子として育ててもらうつもりだった」と口にしました。
兄はしばらく黙っていましたが、やがて静かに言いました。
「俺をだますだけじゃなく、生まれてきた子どもまで巻き込むつもりだったんだね」
義姉は泣きながら謝っていましたが、兄の気持ちはもう決まっていました。
不倫妻の残念な末路…
その後、兄は義姉との離婚に向けて話し合いを進めました。義姉は不倫相手からも見捨てられ、実母の家で暮らすことになったそう。以前のように自由気ままな生活はできず、自分のしたことと向き合う日々を送っているようです。
不倫相手の男性も、責任を問われることに。慰謝料や今後のことについて話し合いが続き、以前のような軽い気持ちではいられなくなったと聞いています。
一方、兄の生活は少しずつ日常に戻り、再び海外を飛び回って活躍しています。
◇ ◇ ◇
大切な家族を信じる気持ちを裏切られるのは、とてもつらいことです。ましてや、生まれてくる子どもまで巻き込んで嘘を重ねるのは、決して許されることではありません。自分の都合だけで人を傷つけるのではなく、誠実に向き合う姿勢を忘れずにいたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。