お産のときの排便は自然なもの
お産のときに排便してしまうのは、ごく自然な流れです。助産師は「大歓迎!」と思っていますが、ママは「そうなったらどうしよう」と不安ですよね。
大切に育んできた小さな命と対面する感動の瞬間に、もし立ち会っているパパにそんな場面を目撃されたら、情けないやら屈辱やら、感動どころじゃなくなります。
臨月になると快便になることがある
妊娠中に便秘がちでも、臨月に入ると快便になることがあります。出産に向けて女性ホルモンが変化し、妊娠を維持するプロゲステロンというホルモンの分泌量が減っていくからです。
このホルモンは腸の機能を弱らせる作用があるので、妊娠中は便秘や下痢、消化能力が不安定になりやすく、臨月にはプロゲステロンの減少で、腸の機能が正常に戻って快便に。また、赤ちゃんの頭が骨盤内に入り込んでくるので腸や膀胱が圧迫されることも排便回数が増える原因です。
排便は赤ちゃんが生まれるしるし
そんなこともあり、お産のときにうんちが出たらどうしよう!と妊婦さんたちは身構えてしまいますが、お産で排便があると助産師はちょっとうれしくなります。それが意味するのは、強い子宮収縮と怒責(いきみ)がかかってきている、もうすぐ生まれる証ということだから。
こんなに喜ばしいことはありません。 赤ちゃんが通ってくる産道と便がある直腸は隣り合わせなので、赤ちゃんの頭が下がってくるときに直腸に便があれば自然と押し出されてきます。いきめば、便が出るのがナチュラルです!
無事に赤ちゃんが生まれてくれればいい
周囲に気付かれることがないように、助産師は何食わぬ顔でササっと手早く処理します。ひとたび生まれた赤ちゃんを目にしたら、そんなことは取るに足らない、ささいなことに変わりますよ。わが子がこの世に誕生するということは、神秘的で希望の象徴とも言えます。
出産中に便が出てしまうことを 不安に思う女性心はよくわかりますが、案外、周りは気にしていませんよ。余計な心配はしなくて大丈夫です。無事に赤ちゃんが生まれてくれさえすれば、すべてOKです!
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