突然の異変に動揺
40代後半になったころ、私は「もう生理は終わった(閉経した)」と思っていました。更年期の出口が見えてきたのだと、どこかで安心していたのです。
ところがある日、仕事中に突然の大量出血が起こりました。「もう終わったはずなのに……」異変に気付いた瞬間、頭が真っ白になり、急いでトイレへ向かいました。
普段使っていたナプキンでは足りず、焦りと恥ずかしさで心臓の鼓動が激しくなるのを感じました。職場に着替えの備えもなく、周囲に迷惑をかけてしまうのではないかという不安が押し寄せました。
同僚の助けと受診
幸い、同僚が気付いてフォローしてくれたおかげで、大事には至りませんでした。しかし、生理が終わったはずの自分の体に何が起きているのかわからず、不安は残ったままでした。
後日、婦人科で相談すると、「閉経した(生理が終わった)ように感じても、ホルモンバランスのゆらぎによって予期せぬ出血が起こることがあり、医学的には最後の生理から1年以上生理が来ない状態を閉経と呼びます」と説明を受け、自分の体はまだその途中にあったのだと気付かされました。
備えることの大切さ
医師の助言を受けて体調の記録をつけ始めました。すると、わずかな変化にも気付けるようになりました。それ以来、外出時には必ずナプキンや替えの下着を持ち歩くようにしています。準備があるというだけで、気持ちに余裕が生まれました。
まとめ
突然の大量出血は大きな動揺をもたらしましたが、これを機に「もう終わったはず」という先入観を捨て、自分の体を知り、変化に備えることの大切さを学びました。あの日の経験は、今の私にとって前向きな気付きにつながっています。
医師による解説:閉経の定義と不正出血への備え
40代後半から50代前半にかけては、女性ホルモンの変動により、月経周期が乱れやすくなります。数カ月月経が来なかった後に再び出血することもありますが、それが通常の月経とは限りません。閉経の正しい定義と、受診が必要な出血の見分け方を解説します。
1年間の無月経で「閉経」と判断
医学的には、閉経は、最後の自然月経から12カ月連続で月経がないことを確認して判断します。そのため、数カ月月経がなかっただけでは、まだ閉経とはいえません。閉経移行期には、しばらく月経が止まったあとに再び出血することがあります。
更年期は月経が不規則になりやすい時期
閉経が近づくと排卵が不安定になり、月経周期や出血量、続く日数が乱れやすくなります。突然出血したり、いつもより長引いたりすることもあります。ただし、こうした変化をすべて更年期のせいと決めつけず、出血の量や続き方には注意が必要です。
放置せず受診したい出血とは
特に、1年以上月経がなかった後の出血は、「閉経後出血」にあたり、必ず婦人科での評価が必要です。原因は萎縮性腟炎(女性ホルモンの低下により腟粘膜が薄くなり炎症が起きる病気)などの良性のこともありますが、子宮体がんや子宮頸がんなどの病気が隠れている場合もあります。少量でも、一度の出血でも受診をおすすめします。また、閉経前後であっても、出血量が多い、長く続く、ふらつきや息切れを伴う場合は早めの受診が必要です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)
著者:大畑マチ/40代女性・会社員
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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