ワンオペ育児と「節約」の強要
生活費の多くを自分が負担している状況が不満だったのか、夫はなにかにつけて「無駄遣いだ!節約しろ!」と私を見下すようになりました。
家事育児は完全に私へ丸投げし、私が料理中で手が離せないとき、娘が泣き出しても夫はスマホに夢中で無視。娘を抱いてあやすことも、様子を見ることすらしてくれません。
「俺の稼ぎで生活できているんだ!」と威張り散らし、私には我慢や節約を強要する一方で、自分は手間のかかる食事をリクエストし、お金を自由に使っていました。日に日に、夫への不満と不信感は大きくなっていったのです。
姉からのアドバイスと、募る違和感
限界を感じていたある日、わが家に遊びにきた姉に、これまでの夫の振る舞いを相談しました。
真剣に話を聞いてくれた姉は、「大切な娘のために、勇気を出すことも必要だよ」とやさしく背中を押してくれました。「いざというときは、関係を断ち切る決断力や行動力も大事なのよ」という姉の言葉に、私はハッとさせられたのです。
母になった今、私にとって最も大切なもの、守りたいものは何なのか……。この時すでに、私の心の中では「いざというときは勇気を持って決断しよう」という覚悟が決まりつつありました。
「俺の金を無駄にするな!」決定打となった出来事
姉からの言葉を受けて数週間後。その日も夫は、泣き叫ぶ娘を気にも留めず、ソファから動きませんでした。
仕方なく私が娘を抱っこしてあやしていると、玄関のチャイムが鳴りました。届いたのは、ネットでまとめ買いしておいた娘のおむつやミルクです。娘を連れて重い荷物を買いに行くのが大変なため、まとめて注文していたのでした。
ところが、その荷物を見た夫は「なんだそれは! 通販なんて高いものを利用するな! それに、まとめて買ってサイズアウトしたら余るだろ。俺の金を無駄に使うな! なくなってから安い店に買いに行けよ」と怒鳴りつけてきたのです。
私の大変さを理解しようとしないばかりか、娘の必需品すら「無駄」だと言い放つ夫。その瞬間、私の中で張り詰めていた糸がプツンと切れました。
私と娘の未来に、あなたは必要ありません
「了解!」「そんなに娘のための買い物を無駄だと言うなら、私と娘の未来に一番無駄なのはあなたの存在です」
私はそう告げると、あらかじめ用意して引き出しにしまってあった『記入済みの離婚届』を突きつけました。ここ数カ月、何度も離婚が頭をよぎっていた私は、いつでも行動に移せるよう準備をしていたのです。
「急になにを言い出すんだ!?」と慌てる夫に、「別れてください」と冷静に伝えました。
「俺がいなかったら生活できないだろ!」と食い下がる夫でしたが、何もしない夫のお世話までしてイライラしながら過ごす生活のほうが、私にとっては不可能です。私はその日のうちに荷物をまとめ、娘を連れて実家へ帰りました。
義両親も味方に。新しい生活のスタート
その後、両家の親を交えての話し合いが行われました。
夫の自己中心的でモラハラともとれる振る舞いを知った義両親は激怒。夫を厳しく叱責し、私への謝罪とともに、適切な養育費の支払いを取り決めた上で離婚届にサインさせてくれました。
初めは復縁を懇願する連絡をしてきた夫でしたが、義両親にこっぴどく叱られ監視されたこともあり、やがて連絡は途絶えました。
急に戻ってきた私を、両親は快く受け入れてくれました。姉も頻繁に顔を出しては、娘と遊んでくれています。父親はいなくなってしまいましたが、愛情深い家族に囲まれ、今は私も仕事に復帰し、娘と穏やかで幸せな毎日を送っています。
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初めての育児で心身ともに大変な時期に、一番の味方であってほしいパートナーから心ない言葉を投げかけられるのは、本当につらく悲しいことですよね。家族のために生活費を出してくれること自体はありがたいことですが、それを理由に相手を支配したり、育児を放棄したりしていい理由には決してなりません。
大切な子どものためを思って下した決断と、その行動力は本当に素晴らしいものだと思います。これからはご家族と娘さんと幸せに暮らしていってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。