「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はハンドリガードに関するご相談です。
Q.ハンドリガードが再開したのでしょうか?
もうすぐ生後7カ月になる子どものことで相談です。
ここ最近、自分の手を動かしたり表裏にしたりしてじーっと見ていることがあります。
これはハンドリガードというものですか? しかし、ハンドリガードは生後3カ月ころにもしていまして、また再開したのです。ハンドリガードはこの時期にもするものですか?
宮川めぐみ助産師からの回答
お子さんが自分の手を表裏に手首を回すような仕草をして見ているのですね。自分のその動きを見ながら観察をしているのかなと思います。手首を回すことができるようになっているのはとてもいいことですし、その動きを観察してそれをこれからの生活のなかでも生かすようになっていくのだと思いますよ。今のその様子もハンドリガードになるかと思います。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
ハンドリガードは発達の証!
赤ちゃんが不思議そうに自分の手を見つめている仕草をハンドリガードと言います。
赤ちゃんの身近にある不思議な物体「自分の手」。その手をじっと見ていると、動くことに気が付きます。実は、筋肉や脳の機能、感覚器がまだ発達していない赤ちゃんにとっては、動いている手が、自分の動作によるものだという認識はありません。
赤ちゃんはハンドリガードを繰り返すにつれ、手が自分の意思で動かせるということに気づいていきます。指を広げてみたり、握ったり、口に持ってきてしゃぶってみたりしたときに独特の感覚があることに気づき、その感覚と手の動きには関係性があるということを認識していくのです。
ハンドリガードは、脳の機能や筋肉、物を見つめ追視する力など、赤ちゃんの体の機能が順調に発達している証とも言えます。
ハンドリガードをおこなうのはいつからいつまで?
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01から0.02ほどしかなく、明暗を識別できるくらいの視力だと言われています。そのため、新生児は物の輪郭などを認識することはできず、目の焦点を合わせることもできません。
視力が発達し始め、色や物の輪郭を認識できるようになってくるのは生後2カ月ごろからです。視力が発達することにより、手を認識できるようになって初めて、自分の手を注視したり、手の動きを追視したりすることができるようになります。そのため、ハンドリガードが始まるのも、生後2,3カ月からが多いです。
ハンドリガードは、始めてから1~3カ月でおこなわなくなると言われています。自分の手を自由に動かすことができるようになり、手が自分の体の一部だと認識したことによって、興味は他の物へと移っていくのです。
指しゃぶりもハンドリガードに見られる行動の1つですが、この指しゃぶりがなかなかやめられないという赤ちゃんもいます。そんなとき、「うちの子はなかなかハンドリガードをやめない」と思うかもしれませんが、ハンドリガードの指しゃぶりと、普通の指しゃぶりは、同じ動作でも違うものです。
ハンドリガードとしての指しゃぶりは、口に触れたものに吸い付くという吸綴反応で、たまたま触れた指に吸い付いたり、指の感触を学んだりしている状態です。ハンドリガード以降の指しゃぶりは、安心感を得るためや、生え始めた歯がかゆいときなどにおこなわれます。
※参考:基礎知識「ハンドリガードはいつから? しないけど大丈夫? 疑問を解決!」【監修:助産師 REIKO】
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