義祖父が絶対権力を持つ、義実家の謎ルール
義実家の中心にいたのは80代の義祖父でした。60代の義父も30代の夫も、昔から義祖父には逆らえなかったそうで、家の中では義祖父の言葉が絶対だったのです。
ある日、お昼過ぎに義実家へ到着した私たちは、それぞれ夕方の時間を過ごし、夕飯の時間になって家族全員で席に着きました。しかし、すぐに食べ始めることはできません。全員がそろうのを待ち、義祖父から「さぁ、食べようじゃないか」と号令がかかるまでは、義祖父より先に箸を持ってはいけないというルールがあったのです。
その日、2歳の娘はおなかが空いてぐずり始めていました。食事用の椅子に座りたがらない娘をなだめていると、それを見た義祖父が不機嫌そうに「キーキー声のせいで俺のメシがまずくなる。どんなことがあっても、まだ食うな!」と一喝。
私は思わず手を止めました。2歳の子どもに空腹を我慢させることに疑問を感じましたが、義父も夫も黙ったまま、こちらと目を合わせようともしませんでした。
怒りで食器を投げつける!?驚きの食事風景
食事中にも独特のルールがありました。テレビを見ることは許されていましたが、番組の決定権は、プロ野球チームを熱烈に応援する義祖父だけにあります。全員がテレビの方向を向き、静かに試合を見守りながら食事を進める中、娘が声を出したり私たちが世話で動いたりするだけで、義祖父は舌打ちして食器を乱暴に置き不機嫌になりました。
さらに驚いたのは、応援するチームの試合展開が悪くなったときのこと。激怒した義祖父が食器を床へ投げつけたのです。私は思わず言葉を失いましたが、義母は慣れた様子で片付けを始め、義父も夫もやはり無言のまま……。
どうやら昔から繰り返されてきた光景だったようで、私は娘を抱きながら「この環境にはできるだけ慣れさせたくないな」と強く感じていました。
その後、私は子どもたちを守るため、必要以上に義祖父と関わらないようになりました。娘が5歳になった現在も、義祖父の自己中心的な姿勢は変わっていません。高齢になり、以前のように食器を投げつけることこそ減りましたが、自分が最優先という態度は続いています。
価値観は人それぞれですが、子どもが空腹で泣いているときまで大人のルールを優先させることには、今でも納得がいきません。家族だからといって、理不尽な環境に無理に合わせ続ける必要はないのだと痛感した出来事でした。
著者:原山美香/30代女性。2021年生まれと2025年生まれの娘と夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅で仕事に取り組んでいる。義実家のキャラクターが強くて、距離感に悩んでいる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※AI生成画像を使用しています