地鎮祭の前に始まった「栗拾い」
当日、地鎮祭の準備が進む中、義母が突然しゃがみ込み、何かを拾い始めました。
視線の先を見ると、敷地内に隣家の栗の木から落ちてきた栗の実がいくつか転がっていたのです。義母は夢中になって栗を拾い集め、「もったいないわねぇ」とうれしそうな様子でした。
最初は「始まるまでの間だけかな」と思っていたのですが、神主さんが到着し、いよいよ地鎮祭が始まっても、義母はその場へ来ようとしません。
まさかと思いながら振り返ると、義母はまだ栗を拾い続けていたのです。
「もう少しもらえます?」
さらに驚いたのは、その後でした。
たまたま隣家を管理されている方がいらっしゃったため、私たちはごあいさつへ向かいました。すると義母は、その方に向かって笑顔でこう言ったのです。
「栗の実、もう少しもらえます?」
その瞬間、私も私の両親も思わず言葉を失いました。地鎮祭という大切な場で、まさかそんなお願いをするとは思ってもいなかったのです。
誰も止めない義実家にモヤ…
さらにショックだったのは、義父や夫を含め、夫側の親族の誰も義母を止めなかったことでした。
私は内心「誰か注意してほしい……」と思っていましたが、周囲は特に気にしていない様子。義母は分けてもらった栗を手に、とても満足そうにしていました。
もちろん、相手に確認した上で栗を分けてもらうこと自体を、悪いことだと言いたいわけではありません。ただ、地鎮祭という場の空気とのギャップがあまりにも大きく、私は気まずさでいっぱいだったのです。
楽しみにしていた地鎮祭でしたが、私にとっては別の意味でも忘れられない出来事になってしまいました。
まとめ
この出来事を通して、価値観や常識の感覚は、人によって大きく違うのだと改めて感じました。
特に冠婚葬祭や節目の行事では、「自分にとって当たり前」だと思っていることが、相手にとってはそうではない場合もあるのだと思います。
今でも思い出すと複雑な気持ちになりますが、今後は大切な場だからこそ、誰を招くかや、距離感についても慎重に考えたいと思うようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:今流 ユキ/30代女性・会社員
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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